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- 経理は安定している
- 経理はホワイト職種
私も昔はそう理解していましたし、そう信じていました。
でも、実際に経理として15年以上働く中で、そうではない会社も経験してきました。
- 月80時間を超える残業
- 終わらない決算
- 休日も仕事が頭から離れない
そこで芽生えたのが、「このまま今の働き方を続けていて本当に大丈夫なのか」という不安と危機感でした。
ネットで検索すると、
- 経理の仕事内容
- 平均年収
- 平均残業時間
- 転職成功体験
などの情報はたくさん見つかります。

でも、、本当に知りたかったのはそういう表面的な情報ではありませんでした。
私は経理として複数の会社を経験し、
- 月100時間近い残業が当たり前の職場
- ほぼ定時退社できる職場
の両方を見てきました。
その中で痛感したのは、経理の働き方は能力や努力だけでは決まらないという現実です。
この記事では、私自身の実体験や経理仲間の話をもとに
- 残業に苦しんだ時代の本音
- 年収が上がらず焦っていた頃の話
- 業務改善に必死だった経験
- 転職が怖くて動けなかった理由
- 転職して初めて気付いたこと
など、転職サイトや企業の採用ページには載っていない「経理の生々しいリアル」を包み隠さずお伝えします。
もし今、
- このままでいいのか不安
- 頑張っているのに報われない
- 残業が多すぎてつらい
- 将来に希望が持てない
これは机上の空論ではありません。

経理として15年以上働き、残業月80時間超えの環境から抜け出した私自身の実体験です。
ぜひ参考にしてみてください。

環境を変えて年収アップを実現したい!
そんな方に読んで欲しい、経理におすすめの転職エージェントと転職活動の全ノウハウは以下の記事で紹介しています。
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数字だけでは見えない、経理の「残業の現実」

- 経理の平均残業時間
- 残業が多い理由
- 残業が多い会社
- 少ない会社の特徴
- 残業を減らす方法
については後ほど詳しく解説します。
その前にどうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、数字やデータだけでは見えてこない経理の「残業のリアル」です。
私は経理歴15年以上。
これまで複数の会社で経理として働き、
- 月100時間超の残業が当たり前の職場
- 残業ゼロの職場
も両方を経験してきました。

月100時間超の職場で働いていたときは、正直病みかけたこともあります。
当時の私は仕事に追われる毎日で、「この働き方をあと何十年も続けるのか」と本気で悩んでいました。
でもそのときは誰にも相談できませんでした。
なぜなら、
- 経理なんだから仕方ない
- みんな我慢している
- 他の会社だってそんな変わらないだろう
と思い込んでいたからです。
ネット上には、
- 経理は安定している
- ホワイト職種
- 残業は少ない
そんな情報もたくさん出てきます。
もちろん間違いではありません。

実際、私自身も現在はホワイト経理で、年収面も含めて以前より圧倒的に良い条件で働けています。
ただ、それだけでは語れない現実も長い経理経験上多くあります。

そんな経理の現実を、包み隠さずお伝えします。
もし今、
- このまま今の会社にいていいのだろうか
- 残業がつらい
- 経理としての将来が不安
と感じているなら、きっと参考になるはずです。
もしかしたら、みなさんも当時の私と同じ思い込みを抱えているかもしれません。
まずは私が実際に経験した「月80時間残業の経理生活」からお伝えします。
その他の経理の悩みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください▼
月80時間残業していた経理の1日
私が20代後半まで勤めていた会社は、残業が当たり前の会社でした。
朝は8時前に出社。
- メール確認
- 伝票処理
- 支払業務
- 問い合わせ対応
をこなします。
気付けば昼休み。

支払締め前や決算期になると、昼食をデスクで5〜10分で済ませることも珍しくありませんでした。
午後は、
- 会議資料の作成
- 議事録の作成
- 経営層からの急な依頼対応
- 月次資料の作成
- 未回収債権の確認
などを進めながら各部署、支店からの問い合わせ対応に追われます。
今でこそチャットでやり取りするのが当たり前ですが、当時は電話が中心でした。
気付けば定時が過ぎ、自分の仕事が残ったまま。
ここからが長い夜の始まりです。
- 営業や現場が入力した数字の確認
- 請求書の支払処理
- 証憑データ集計して仕訳作成
締切が近づくにつれて、仕事はどんどん増えていきます。
時計を見ると20時。
それでも終わらず、21時を過ぎてようやく退社。

帰宅して食事と風呂を済ませると日付が変わっていることも多かったです。
そんな毎日でした。
当時、ふと時給換算してみたら愕然としました。
コンビニでバイトするのと、ほとんど変わらなかったです。
今思えば給料が見合わないのは明らかですが、当時の私はそれが普通だと思っていました。
- 経理とはそういう仕事
- 月末月初は忙しくて当たり前
- 決算期は帰れなくて当然
- 若いうちは我慢するもの
本気でそう思っていました。
真面目な経理ほどハマる落とし穴
一方で、私は何もせずに残業していたわけではありません。

当時の私は本気で残業を減らしたくて、自分なりにかなり試行錯誤していました。
例えば、
- Excelのマクロ(VBA)やPower Query(パワークエリ)を独学で勉強する
- 手作業で作っていた集計資料を自動化する
- 毎月発生する作業をテンプレート化する
- チェックリストやマニュアルを作ってミスを減らす
など、今思えばできることはかなりやりました。
実際、それによって数時間単位で削減できた業務もあります。
上司から評価されることも多くありました。
経理業務の自動化については、こちらを参考にしてください▼
頑張るほど仕事が増えていった
でも、現実は厳しかったです。
自分が2時間効率化しても、新しい資料作成依頼が3時間分増える。
社会人なら経験があると思います。
- 仕事が遅い人は暇になる
- 仕事ができる人には仕事が集まる
効率化して手が空くと、
- 「これもお願い」
- 「これもできる?」
- 「ついでにこれも」
と新しい仕事が降ってくる。
- 業務改善しても人員は増えない
- 支店や営業所は増える
- 経営層から求められる資料も増える
結局、仕事そのものが減ることはありませんでした。

当時の私は、「もっと効率化が足りないから残業が減らないんだ」と思っていました。
でもあとから振り返るとまったく違う。
問題は個人の能力ではなく、会社の構造そのものだったのです。
これは経理歴15年以上で強く感じることですが、最終的には経理の残業は個人の努力よりも会社の環境に左右されます。
もちろん改善努力は大切です。
その頑張りは、
- 残業時間削減
- 決算の精度向上
- 業務効率化のスキル向上
- 社内での評価や信頼
- 将来の年収アップ
に着実につながります。
現に、私自身その経験が今のキャリアにも活きています。
ただ、どれだけ頑張っても個人では変えられないものもある。

それを知らずに「自分の努力不足だ」と思い続けていたことが、一番つらかった原因の1つです。
結論:経理の残業は「会社次第」で大きく変わる
経理の残業量は、個人のスキルや努力よりも「どの会社で働くか」によって大きく左右されます。
実際、同じ経理業務でも
- 年収400万円で毎日残業が当たり前の職場
- 年収600万円でほぼ定時退社できる職場
このような差は珍しくありません。
経理の年収について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
» 経理の平均年収は?年収アップの方法や年収の決まり方を経理歴15年の専門家が教えます
大手上場企業経理の実例(この記事を書いた人)
私自身も転職によって、「残業月平均 80時間 → 0時間(決算月は10時間)」まで大きく改善し、年収もアップしました。

- 年収が330万円アップ
- 残業が月最大100時間超 → 定時退社(決算期除く)
- フレックス制度でオフピーク出勤ができ通勤ラッシュのストレスがカット
- リモートワークを活用して時間を有効活用でき、家族とのプライベート時間も充実
- 有給休暇は毎年全て消化
仕事内容はほとんど変わっていないのに、
- 働き方
- 環境
- 年収
だけが劇的に良い方向に変わったのです。
大手企業の経理に転職するためのポイントをまとめているので、参考にしてみてください▼
経理は「根性論」より「業務改善」が強い世界
私の残業時間が劇的に改善した理由は、もちろん環境がすべてではありません。
整った環境に加えて、
- Excel関数やマクロを活用して手作業を削減
- 定型業務をマニュアル化して属人化を防止
- チェックリストを作成してミスを削減
- RPAやAIを活用して入力作業を効率化
などなど、自分なりの業務効率化の工夫は常に行っています。
こうした業務改善や効率化の工夫が、残業時間や働き方へ直接反映されやすいのは経理ならではのメリットだと感じています。
Excelマクロ(VBA)を詳しく知りたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください▼
Power Queryの活用法を紹介した記事もあるので合わせて参考にしてみてください▼
RPAについて詳しく知りたい場合はこちらの記事もご覧ください▼
その残業、本当に「経理だから」?
つまり、経理の働きやすさは「職種」ではなく「会社」で決まります。

今つらいのは、あなたの努力不足ではなく、環境の問題かもしれません。
もし今、「経理ってどこもこんな感じなのかな…」と感じているなら、
一度、「今の会社の働き方が当たり前」という思い込みを疑ってみてください。
今いる環境だけが、経理のすべてではありません。
経理は、会社によって働き方も年収も驚くほど違います。
だから経理転職では、「どの転職エージェントを使うか」がかなり重要。
特に経理転職は、
- 経理業務をどれだけ理解しているか
- 企業の実態まで把握しているか
で、転職成功率もミスマッチ率も大きく変わります。
私自身も利用して、転職の成功には欠かせない存在だと感じています。
- 親身に伴走しながら年収アップをサポートする「JACリクルートメント」
- 経理に特化したサポートを受けられる「ヒュープロ」
などは、特に親身に自分のキャリアに向き合ってもらったので実際に登録して良かったです。
完全無料で使い放題なので、まずは情報収集や相談だけでもしてみる価値はあります。
その他の転職エージェントについても、特徴や使い分け、口コミを踏まえて経理におすすめできるサービスを厳選して紹介しています。
- 年収アップを実現したい
- 働き方を改善したい
そんな方向けに、経理転職で役立つエージェントや転職活動のノウハウを以下の記事でまとめています。

経理転職は「どのエージェントを使うか」で結果がかなり変わります!
本気で環境、年収を変えたい人には本当におすすめです。
経理で病みかけた話
今だからこそわかることがあります。

私が苦しかったのは、残業時間そのものではありません。
「終わりが見えない、この生活がずっと続く」と思っていたことです。
- どれだけ頑張っても仕事が減らない
- 改善しても新しい業務が増える
- 退職者が出ても補充されない
その結果、また自分の仕事が増える。
そんな状態が何年も続いていました。
先が見えない働き方は、人から少しずつ気力を奪っていきます。
「仕事のために生きているのか、生きるために仕事をしているのか」わからなくなったりもしました。
こんな状態なら要注意かもしれません
特につらかったのは日曜日の夜です。
誰しもあるかもしれませんが、「また明日から仕事か」と思うだけで気分が重くなる。
当時は会社から個人スマホが貸与されていたため、着信や通知が鳴るたびに気が休まりませんでした。
休日や夜でも連絡が来る可能性があり、常に仕事とつながっている感覚があったのを覚えています。
一方、今の職場には社用スマホすらありません。

勤務時間とプライベートの線引きが明確なのもホワイト経理の特徴です。
当時の私にとっては、それが当たり前ではありませんでした。
- 寝ても疲れが取れない
- 休日もどこか気が休まらない
当時は気付きませんでしたが、今振り返るとかなり危険な状態だったと思います。
「考え方」が変わり始めていたからです。
例えば、
- 有給を取ることに強い罪悪感がある
- 常に仕事のことを考えている
- 休日でも会社携帯が気になる
- ミスを異常に恐れる
- 「辞めたい」とは思うのに転職活動する気力も出ない
こんな状態になっていました。
休職した経理担当者に共通していたこと
経理は数字を扱う仕事です。
そのため真面目な人ほど、
- 自分の確認不足かもしれない
- もっと効率化できるはず
- 自分が頑張れば解決できる
と考えがちです。
私も完全にそのタイプでした。
さらに、経理歴15年以上の中で強く感じていることがあります。
私はこれまで一緒に働いた経理担当者の中で、精神的な不調によって休職や退職を余儀なくされた人を3人見てきました。

その人たちは、決して仕事ができないような人ではありませんでした。
むしろ逆です。
- 責任感が強い
- 頼まれごとを断れない
- 仕事の精度が高く、ミスが少ない
- 「自分が何とかしなければ」と考える
そんな真面目な人たちでした。
経理という仕事は、数字が合って当たり前の世界です。
ミスは許されず、締切も待ってくれません。
だからこそ真面目な人ほど、自分を追い込みやすい側面があります。
その問題、本当にあなたの責任ですか?
長年経理を続けてきて、断言できることがあります。

個人で解決できる問題と、会社しか解決できない問題は分けて考えるべき。
例えば、
- Excelスキルを磨く
- 業務改善する
- ミスを減らす
- 知識を増やす
これは個人で解決できます。
実際、自分自身リターンが大きかった自己投資もこの部分でした。
一方で、
- 慢性的な人手不足
- 業務が属人化する風潮
- 無理な決算スケジュール
- 人を採用しない会社方針
- 体制を無視して次々と増え続ける業務
これは個人では解決できません。
当時の私は、この2つを区別できていませんでした。
だから会社の問題まで自分の責任だと思い込み、自分を追い込んでいたのです。
もし今、
- 頑張っているのに楽にならない
- 改善しても状況が変わらない
と感じているなら、一度考えてみてください。
その問題は、本当にあなたが解決すべき問題でしょうか?

経理として長く働くほど感じますが、真面目な人ほど自分を責めます。
だからこそ、
- 自分の努力で変えられること
- 環境を変えなければ解決しないこと
を見極める視点はとても大切です。
なぜ辞めようとしなかったのか
今なら、「そんな会社辞めちゃえばいいのに」と言えます。
でも当時は本当に辞められませんでした。
理由はいくつもあります。
一番は、まず転職が怖かったこと。

特に長く同じ会社にいるほど、その一歩が想像以上に重く感じるものです。
今の会社で経理しかやったことがない。
そんな自分に市場価値なんてないと思っていました。
次に、「経理はどこも大して変わらない」と思い込んでいました。
- 残業が多いのも普通
- 忙しいのも普通
だから転職しても大きくは変わらないと思っていました。
そして何より、現状に不満はあっても、知らない会社への転職という未知の世界はもっと怖かった。
人は苦しい環境よりも、知らない環境を恐れる生き物です。
私も例外ではありませんでした。
でも実際に転職してわかったことがあります。

経理は会社によって別の職種かと思うほど働き方が違います。
- 残業時間も
- 年収も
- 働き方も
- 評価制度も
- 働く人も
全部違いました。
その選択肢があることを、もっと早く知っておきたかったと今でも思っています。
平均残業時間に意味はない!

経理の実際の残業時間って、平均どれくらいなのでしょうか。

結論から言うと、経理の残業時間は月20〜30時間前後が一つの目安とされています。
でも、私はこの数字にほとんど意味を感じません。
これはあくまで平均値であり、実態としては天と地ほどに差があります。
私が見てきた会社でも、
- 月平均5時間の会社
- 月平均80時間以上の会社
まであり、すべて混ざった平均だからです。
また、仮に同じ会社でも
- 閑散期 … ほぼ残業なし〜月10時間未満
- 通常月 … 月20〜30時間前後
- 決算期 … 月40〜60時間以上
このように、「時期」によっても大きく変動するのが経理の特徴です。
経理の残業は、「年間平均」だけで見るのではなく、「どの時期に忙しくなるか」まで含めて考えることが重要です。
特に、年次決算や四半期決算のタイミングでは、業務が一気に集中するため残業が増えやすくなります。
経理の仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
» 経理の仕事とは?サルでも分かる経理の業務の内容と流れを解説|経理・財務との違いとは?
【注意】平均だけで判断すると危険
「平均残業時間=実態」ではないという点で、「時期」以外にも注意したいポイントもあります。
大手転職エージェントの「doda」が公表するデータでは、経理の事務アシスタントを除いた残業時間は月23.8時間台とのことです。
出典:職種別の残業時間ランキング
この数値はあくまで「平均」であり、個別の企業ごとの実態を正確に反映しているわけではありません。
実際の現場では、
- 人員体制や業務が整っている会社 → 月10時間以下
- 人手不足・非効率な環境 → 月60時間以上
といったように、同じ経理でも大きな差が生まれています。
私自身、15年の経理経験を通じて、残業時間は職種そのものではなく「企業ごとの体制や環境」によって大きく左右されると実感しています。

残業時間は職種ではなく「どの会社にいるか」で大きく変わるということです。
つまり、平均値だけを見て「こんなものか」と受け入れてしまうのは危険です。
本当に重要なのは、平均と比較することではありません。
自分が置かれている「環境」が適正かどうかを見極めることです。
経理の残業が多い本当の理由とは?
多くの人は、
- 自分の仕事の進め方が悪いのでは?
- もっと効率化できるのでは?
と考えがちですが、実際には
- 人員配置
- 業務フローやシステム
- 残業が当たり前の環境
- 会社の経理に対する考え方
こういった「土台」の部分で、すでに差がついています。

つまり、個人の努力でどうにかできる範囲には「限界がある」ということです。
だからこそ、残業に悩んでいるのであれば、「どう頑張るか」ではなく「どの環境で働くか」に目を向けることが重要になります。
では、なぜここまで会社によって差が出るのか?
経理の残業が多くなる本当の理由を具体的に解説していきます。
経理の残業が多い5つの理由

経理は「安定していて楽そう」と思われがち。
しかし、実際には長時間労働に悩んでいる人も少なくありません。
なぜ同じ経理という仕事でも、残業が多い会社と少ない会社があるのか。

その違いは、個人の能力や努力ではなく「構造」にあります。
決算スケジュール、動かせない締め切り、正確性へのプレッシャー、属人化した業務、そしてアナログな環境。
これらが重なることで、経理は自然と残業が発生しやすい仕事になっています。

ここからは、経理の残業が増える本質的な原因を5つに分けて解説します。
決算に業務が集中する
経理の仕事で主要な業務はこれです。
- 月次決算
- 四半期決算
- 年次決算
すべて期限が決まっており、業務が特定のタイミングに一気に集中します。
決算業務について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてみてください▼
しかも決算業務は「一つ終わればOK」ではなく、複数の作業が連動しています。
例えば
- 各部署からのデータ回収
- 売上・仕入の計上
- 経費の精査
- 在庫や固定資産の確認
こうした工程をすべて締め切りまでに終えないと、決算は確定しません。
さらに厄介なのが、自分だけではコントロールできない作業も多いことです。
他部署からの資料が遅れれば、その分だけ後工程が詰まる。
最終的に、しわ寄せはすべて経理にきます。
結果として、締め切り直前に業務が一気に膨らむ傾向にあります。

「終わるまで帰れない」という働き方になりやすいのが実情です。
この「業務が集中する構造」こそが、経理の残業が発生する最大の原因と言えます。
締め切りは絶対で動かせない
営業のようにスケジュールを調整する余地は、経理にはほとんどありません。
- 上場企業 → 決算開示の期限が厳格に決まっている
- 税務 → 申告期限が法律で定められている
これらは一切遅らせることができず、例外もほぼありません。
もし遅れれば、企業の信用低下や法的ペナルティにつながる可能性があります。
加えてつらいのが、締め切りは固定なのに業務量はコントロールできないという点です。
他部署からの資料提出の遅れや突発的な修正対応が発生しても、必要な業務量が減るわけではありません。
その結果、足りない時間をどう補うかという話になります。

最終的には残業でカバーせざるを得ない状況に陥りがちです。
この構造が、残業が発生しやすい大きな要因になっています。
ミスが許されないプレッシャー
経理は「正確性」が求められる仕事です。
- 1円のズレ
- 仕訳の誤り
- 税額の計算ミス
こうした小さなミスでも、そのまま
- 社外への支払
- 決算数値
- 税務申告
に影響し、結果的に会社の信用問題につながります。
そのため経理ではスピードも大事ですが、まず「正確であること」が最優先です。
具体的には、「確認 → 再確認 → ダブルチェック」といったプロセスを必ず踏みます。
さらに実務では、
- 過去データとの突合
- 異常値のチェック
- 上司とのコミュニケーション
- 監査対応
なども発生するため、一つの業務に対して想像以上に時間がかかります。

「一発で終わらせる」のではなく、何度も検証して完成させる仕事が多いです。
なので、どうしても作業時間は長くなりがち。
この「正確性を担保するためのプロセス」こそが、経理の残業が増えやすい大きな要因の一つでもあります。
業務が属人化している
業務が属人化するのは現場あるあるです。
- 特定の担当者しか内容を把握していない
- マニュアルが整備されていない
- 引き継ぎが機能していない
このような状態になると、業務が個人に依存してしまい代替が効かなくなります。
結果として、「その人が対応しないと業務が進まない」状態。

慢性的に残業が発生する構造になります。
さらに、急な休みや退職があった場合には業務が滞ってしまいます。
残された人に大きな負担が集中するケースも少なくありません。
特に人員が限られている中小企業では、この傾向が強い。
属人化がそのまま長時間労働につながりやすいのが現実です。
手作業が多く、アナログな業務環境
業務環境も、残業時間を大きく左右する要素です。
- Excelへの手入力が中心
- 紙ベースでの処理が多い
- 会計システムやツールが十分に整備されていない
このような環境では、どうしても作業に時間がかかり生産性が上がりません。
経理のペーパーレス化について、こちらにまとめていますので参考にしてみてください▼
本来であれば自動化できる処理も、手作業で行うことになる。

確認や修正の工数も増えるため、結果として残業につながります。
一方で、クラウド会計や各種自動化ツールが導入されている企業では、
- 仕訳の自動化
- データ連携
が進んでいます。
その分、作業時間そのものが大きく削減。
つまり、IT化が進んでいる会社ほど効率的に業務を回せるため、残業は少なくなる傾向にあります。
経理の自動化について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
» 経理業務の自動化とは?即使えるツールと導入ステップを経理歴15年の経理マンが徹底解説
残業がきつい会社の特徴(経験ベース)

経理として15年働いてきて、はっきり言えます。
残業が多い会社に共通しているのは、「個人ではどうにもならない構造的な問題」があることです。
以下のどれか一つでも当てはまる場合、残業は一時的ではなく「常態化」しやすくなります。

複数当てはまる場合は、ほぼ間違いなく長時間労働から抜け出すのは難しいです。

実際、私がこれまで見てきた中でも、こうした環境ではどれだけ個人が工夫しても限界があります。
だからこそ、残業に悩んでいる場合は「自分のやり方」を見直すだけでなく、そもそも環境に問題がないか?という視点を持つことが重要です。
人員が明らかに不足している
- 経理が1人、または少人数で回している
- 必要な経理業務に対し、人が足りていない
→ この場合、本来分担すべき業務を一人で抱えることになり、常にキャパオーバーの状態になります。
会社の成長スピードに体制が追いついていない
- 売上や取引は増えているのに人は増えない
- 拠点や子会社が増えてるのに人は増えない
→ これは業務量だけが増え続け、結果として残業で吸収するしかなくなります。
経理がコスト扱いされている
- システム投資がされない
- 人員補強の優先度が低い
→ この状況は、効率化が進まず非効率なまま仕事を回し続ける状態になりがちです。
上司や経営層が現場を理解していない
- 実態に合わないスケジュール設定
- 無理な締め切りの要求
→ 現場とのギャップが大きく、結果的にしわ寄せはすべて経理にくるパターン。
残業が少ない会社の特徴

ここはかなり重要なポイントです。
同じ経理でも、残業が少ない会社には明確な共通点があります。

業務が標準化されている
- 手順やルールが明確
- 誰がやっても同じ精度
→ ここまで整理できていれば、誰がやっても一定の品質で回せるため無駄な手戻りが発生しにくいです。
システム化・自動化が進んでいる
- 会計システムやデータ連携が整っている
- 自動化ツールが整備されている
- 業務改善への意識が高い
→ 手作業が大きく減り、処理スピードが大幅に向上します。
人員に余裕がある
- 経理業務に対して豊富な人員配置
- 適切に役割分担されている
→ 一人に業務が集中せず、繁忙期でも負荷が分散されます。
決算早期化の意識がある
- スケジュールが前倒しで設計されている
- 定常的な仕訳は先行して処理する
→ ギリギリで回すのではなく、余裕を持って業務を進められます。
特に大企業や上場企業では、「開示のスピード=企業価値の一部」として評価されるケースも。

効率化や仕組み化への投資が進んでいることが多いです。
その結果、忙しい時期は確かにありますが、無駄な残業が発生しにくい環境が整っています。
【今すぐできる】経理の残業を減らす方法

「残業が多いのは会社のせい」とわかっていても、何も対策しないままでは状況は変わりません。
実は、環境を変えなくても「今の職場でできる改善」は意外とあります。
ここでは、経理歴15年の現場経験から、実際に効果があった残業削減の具体策を厳選して解説します。
「終わらない…」を抜け出す経理の改善術
- 業務を分解して「見える化」する
- ルーティン業務を標準化する
- 他部署との関係性を築く
- システム導入・改善を提案する
業務を分解して「見える化」する
まずは、自分の業務を細かく分解して把握することが重要です。
- どの作業にどれくらい時間がかかっているのか
- 本当に必要な業務なのか
これを整理するだけで、無駄や改善ポイントが見えてきます。
例えば、月次決算の「売掛金管理」を分解するとこんな感じです。
- 請求書データの出力(10分)
- Excelへの加工・整形(30分)
- 入金データの取り込み(15分)
- 消込作業(60分)
- 差異の確認・修正(40分)
このように分解してみると、
- Excel加工に毎回30分かかっている → テンプレ化できる
- 消込に時間がかかりすぎ → システム連携で自動化できる
といった具体的な改善ポイントが見えてきます。
また、「毎月なんとなくやっているチェック業務」も洗い出すと、
- 実は不要だった
- 他の作業と重複していた
といったケースも、私の経験上少なくありません。

感覚ではなく「見える形」にすることが、効率化の第一歩です。
経理の仕事の全体像について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
» 【経理歴15年】経理の仕事の全体像は?経理の魅力・やりがい・将来性を専門家がお教えします
ルーティン業務を標準化する
日々繰り返す業務は、仕組み化することで大きく効率が上がります。
- チェックリストの作成
- テンプレートの整備
- AI、RPAで自動化
- エクセルで効率化(マクロ、Power Query)
これにより、作業の抜け漏れを防ぎながら、スピードも安定します。
AI活用について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
» 経理業務のAI活用とは?現状と事例、メリットと注意点を経理歴15年の経理マンが徹底解説
結果として、余計な手戻りが減り、残業削減につながります。
経理のマクロ活用について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
» 【経理歴15年】エクセルマクロ(VBA)で経理業務を自動化する方法|属人化ゼロ!
他部署との関係性を築く
他部署との連携は見落とされがちですが、非常に重要です。
- 必要な資料が期限通りに来ない
- 確認事項の回答が遅い
こうした「待ちの時間」が積み重なり、結果として残業につながるケースは少なくありません。
経理の業務は、他部署からの情報に依存する場面が多いです。

日頃から関係性を築いておくことが大きな差になります。
普段からコミュニケーションを取っておくことで、依頼や確認がスムーズになります。
この「連携の質」が、業務スピードと残業時間に直結する場面は多いです。
システム導入・改善を提案する
「業務の環境」を変える視点も欠かせません。
- 業務効率化ツールの導入
- 仕訳の自動化
- データ連携の活用
ハードルを高く感じがちで、最初は導入や運用に手間がかかります。
でも、一度仕組みが整えば作業時間は確実に削減されます。

実際に過去の私の現場でも、改善の効果はかなり大きく出ました。
例えば、これまで手作業で行っていた入金消込は、銀行データとの連携を導入したことで、
- 作業時間:毎月約10時間 → 2時間程度まで削減
- 人的ミス:ほぼゼロに近い状態
まで改善しました。
現実的にはイレギュラーはあり、すべて自動化という状態ではありません。
それでも、手作業の大部分を削減できるだけで負担は大きく軽減されました。
結果として「本来やるべき業務に集中できる環境」は確実に手に入ります。
短期的な負担だけで判断せず、長期的な効率化を見据えた改善が重要です。
経理のRPA活用について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
» 経理業務をRPAで自動化!実際の活用事例と導入のポイントを経理歴15年が徹底解説
【現実】転職で残業は劇的に変わる可能性がある

ここは、この記事で特に強くお伝えしたいポイントです。
私自身、転職によって
- 残業:月80時間 → 月10時間以下
- 年収:+330万円
という変化を経験しました。


しかも、会社規模は変わったとはいえ、担当している仕事内容は大きく変わっていません。
年収については、前職の水準が低かったことも一因です。
でも、残業時間にここまで差が出た理由は非常にシンプルです。
会社ごとの「業務基盤」がまったく違うからです
具体的には、
- 業務フローが整理、標準化されているか
- システム化や自動化が進んでいるか
- 業務量に対して適切な人員配置がされているか
こうした土台が整っている会社ほど無駄な作業が発生しにくく、結果として残業も抑えられます。
一方で、これらが未整備の環境では、どれだけ個人が工夫や努力を重ねてもカバーできる範囲には限界があります。
「今の会社が普通」は危険
私がそうだったのですが、多くの人がここで勘違いしています。
- 経理は忙しいもの
- 残業は仕方ない
確かに一部は事実ですが、それがすべてではありません。
正しくは、「経理の働き方は会社によって大きく変わる」です。
実際には、同じ経理でも
- 毎日残業が当たり前の会社
- 定時退社が基本の会社
この両方が存在します。
今の環境しか知らない状態はかなり危険です。

知らないだけで、もっと良い働き方ができる環境は普通にあります。
転職を考えるべきサイン
もし以下に当てはまる場合は、一度立ち止まって環境を見直すことをおすすめします。
- 毎月の残業が当たり前になっている
- 業務量は増えているのに人員が増えない
- 効率化や改善の話が出ない、または通らない
- 負担に対して評価や報酬が見合っていない
これらはすべて、構造的に改善が難しい典型例です。
1つでも当てはまる場合は要注意。
複数当てはまる場合は、今後も状況が大きく改善する可能性は低いと考えた方が現実的です。

残業に悩んでいる場合、「頑張り方」を変えるだけでは限界があります。
だからこそ一度、「環境を変える」という選択肢も冷静に検討することが重要です。
転職活動の始め方は、こちらで詳しく解説しているので参考にしてみてください▼
経理転職は「転職エージェント」を使わないと危険です

経理の転職で一番怖いのは、「入社するまで職場の実態が見えにくい」ことです。
求人票には、正直どの会社もいいことを書きます。
- 残業少なめ
- 働きやすい環境
- 風通しの良い職場
でも実際に入ってみると、
- 月初と決算期は毎日22時超え
- 人が辞め続けていて常に人手不足
- マニュアルもなく属人化だらけ
こんなケースは本当にあります。
私自身、経理として複数社を経験して痛感しました。

同じ「経理」でも、会社が違うだけで働き方は別世界です。
実際、私は転職によって、
- 残業 月60時間超 → 月2〜3時間
- 年収+330万円
- フレックス&リモート活用
- 有給は毎年フル消化
まで大きく変わりました。
仕事内容はそこまで変わっていないのに、変わったのは「会社」です。
だからこそ、経理転職で重要なのは求人票では見えない「内部情報」をどれだけ持てるか。
そこで必須になるのが転職エージェントです。
初めての転職活動で気を付けるポイントをまとめているので、参考にしてみてください▼
経理は「会社ガチャ」だからこそ内部情報が命
転職エージェントは、求人票には載らない、
- 経理部の離職率
- 実際の残業時間
- 上司の雰囲気
- 決算期の忙しさ
- 有給の取りやすさ
- 辞めた人の理由
まで把握していることがあります。
特に経理は、「同じ職種なのに、会社で天国と地獄に分かれる職種」です。
だから私は、経理転職するなら転職エージェントの活用はほぼ必須だと思っています。
しかも完全無料です。
転職で年収アップを実現できる!経理におすすめの転職エージェントと転職活動の全ノウハウは以下の記事で紹介しています。
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| おすすめ使用法 | できるだけ年収アップを狙った質の高い求人をゲット | より自分に合った職場を広く探すため選択肢を増やす | 経理特化の専門性の高いアドバイザーを味方にする | 慣れない転職活動で丁寧なサポートを受ける |
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情報収集だけでも見える世界は大きく変わる
まだ転職すると決めていなくても、
- 今の年収は市場的に低いのか
- もっと働きやすい会社はあるのか
- 自分の経験でどこまで行けるのか
を知るだけでも価値があります。
実際、私も「経理ってどこもこんなもの」と思っていました。

でも外を見て初めて、「今の会社が普通じゃなかった」と気付けました。
今の環境に少しでも違和感があるなら、まずは情報収集だけでもしてみてください。
その一歩で、働き方も年収も大きく変わる可能性があります。
転職エージェントを使うときのポイントをまとめているので、こちらを参考にしてください▼
【まとめ】経理の残業に悩むなら環境を変えるのが最短

残業を減らしたい人へ
- 経理の残業は会社で決まる
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「今の環境おかしいかも」と思ったら、それは正しい感覚です。
まずは他社の年収や残業実態を知り、自分の市場価値を把握しましょう。
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行動するかどうかで、未来は大きく変わります。
残業に悩むなら、まずは「知ること」から。
同じ経理でも、働く場所が変わるだけで人生は大きく変わります。
皆さんに合う環境が見つかることを願っています。



