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「経理って、どの会社にもあって仕事内容も大きく違わないから、志望動機って特にない…」
志望動機を考えるとき、このように悩んでしまいますよね?
私も本当に困りました。
しかしながら、中途採用の書類選考(履歴書)や面接では、必ず志望動機を求められます。
志望動機の内容や伝え方は、選考の合否に大きく関わる大事なポイントです。
そして、転職活動は複数の企業を並行して選考を進めていきます。
現職で働きながら進めていくので、時間に限りがあるのが実態です。
この記事では、転職活動で30社以上の面接を経験した経理歴15年の現役経理マンが、「効率的」で「失敗しない」志望動機の書き方・伝え方のポイントと例文を出し惜しみなく解説します。
結論は以下です。
- 経理の仕事内容や特徴について理解する
- 自分の転職理由をベースに志望動機を作成する
経理の志望動機作成の流れとして、3つの重要なポイントについても教えます。それだけで、効率的で説得力のある志望動機が作成できるのです。
さらに、他では読めないノウハウが読めます。知らないと損する転職活動の極意をお教えするので、ぜひ参考にしてみてください。
転職で年収アップを実現できる!経理におすすめの転職エージェントと転職活動の全ノウハウは以下の記事で紹介しています。
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経理の仕事内容を理解する
私はこれまで30社以上の会社の面接を受けましたが、志望動機はどの会社でも聞かれる質問です。
志望動機は、選考において非常に重要な役目を持っています。
志望動機を語る上では、まず経理の仕事内容をしっかり理解することが大切です。
» 経理の仕事の全体像はこちら
経理の仕事内容を理解すればするほど、経理の志望動機に説得力が増します。
たとえば、面接の会話一つとっても、経理の仕事を理解できている人とそうでない人とでは踏み込んだ話になったときにその差が出やすいです。
経理の仕事の全体像を理解できていないと、受け答えに具体性がなく結果的に志望動機の説得力に欠けてしまうので、転職を成功させることは難しいのです。
経理の業務の概要
「そんなの知ってるよ」という経理経験者の方も、改めて経理の仕事について客観的に再認識してみてください。
頭の整理になり、面接官との会話の下準備になります。
経理とは一言でいうと、
「会社の日々のお金の流れ、取引の流れを帳簿に記録する仕事」
です。
会社の会計を担い、数字(仕訳)として取引を記録してお金に関する情報を包括的に管理するのが経理の役割です。
経理の仕事は、会社のお金に関する取引を「簿記」のルールに沿って記録してお金の流れを数値化し正確に管理することです。
最終的には経営者や企業の株主や投資家等の利害関係者に、会社の状況を報告することを目的としています。
その他事務系(バックオフィス)の職種の中でも、経理は専門性が高い職種です。
日々の仕訳入力、帳簿管理業務から各種会計資料作成、決算報告書作成は簿記の知識がないと携われません。
専門性は高いのですが、そのかわり一度簿記の知識を習得することでビジネスパーソンとしてとても優位な知識を得ることにもなります。
簿記の知識があると、自分の仕事が結果的に会社にどうやって利益貢献しているかを把握できます。損益計算書や貸借対照表などの財務諸表に、日々の企業活動がどのように反映しているかを理解できます。
その結果、経営者目線で仕事ができるので自分の仕事をどう行えば会社の利益が大きくなるかを考えられ、効率的なパフォーマンスを発揮できるのです。
経理の資格については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職で有利になるおすすめの資格とスキル
具体的な経理の業務内容
経理の具体的な業務を3つに分けてざっくり紹介します。
- 日次業務
- ・日々の各種仕訳作成
・伝票起票
・現金預金出納管理
・金券(収入印紙、切手等)管理
・顧客代金回収管理(債権債務管理)
・経費精算
・送金手続き 等
- 月次業務
- ・当月の売上計上
・顧客への請求書発行
・月末締め処理(各勘定科目締め手続き等)
・固定資産管理(減価償却費計上) 等
- 決算業務
- ・決算整理仕訳作成
・財務諸表作成
・開示資料作成
・税務申告書作成補助(顧問税理士の税金計算補助)
・監査法人対応 等
もちろん会社規模や業界によってそれぞれ経理の仕事内容に細かい違いはあります。
しかし経理の基本となる簿記の考え方や概念は世界共通であり、日々のお金の管理や決算書類作成業務はどの企業でも共通するスキルです。
経理の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の仕事内容と流れ|経理・財務との違い
経理の志望動機の書き方・伝え方のポイント
経理の志望動機の極意は、次の3つのポイントを考えることです。
- なぜ経理なのか
- なぜその会社なのか
- 自分と会社の結びつけ
この3点を整理して、事前にしっかり準備しておいてください。
それだけで、志望動機として説得力をもって面接官を納得させることができます。
私が転職活動経験をしてきて切にお伝えしたいのは、特に「2つ目」と「3つ目」がとても重要。転職の成功にはとても効果的ということです。
私はこの3点を意識して面接に臨み、転職を成功させることができました。
その結果、年収330万円アップ、さらに大きく働き方を改善しより自由で豊かな人生を手に入れられました。
転職活動の体験談は以下の記事で詳しく解説しています。
≫【体験談】経理歴13年の現役経理マンが今までの転職活動の全ノウハウを公開します
志望動機って本当に悩みますよね?
明確に志望動機がはっきりある場合はいいのですが、リアルな転職活動ではそうでないケースも多いです。
たとえば、「年収の水準」や「自由な働き方」に魅力を感じていても、正直に伝えてしまったら印象が悪いのかな?と多くの人が不安を抱えると思います。
正直、経理の仕事は根本の考え方は同じで、会社によって業務のベースが大きく変わるものではありません。
そのため、私は志望動機をどうやって考えたら良いか、本当に悩んでいました。
そんな思いを持ちながら、30社以上の面接の経験を通して辿り着いた、「効率的」で「失敗しない」志望動機作成の流れをお伝えします。
まずは、「なぜ経理なのか」を自分の転職理由をベースにイメージしてください。
それをどの企業でも共通のコンテンツとして言語化しておきます。
最後に、応募企業ごとに「なぜその会社なのか」と「自分と会社の結びつけ」を考えて、一連のストーリーを明示的に整理してください。
それぞれの詳しい考え方は、これから説明します。
この方法により、説得力ある志望動機が効率的に作れるのです。
転職活動では、複数社応募しながら志望動機もそれぞれ会社ごとに作成していくことが一般的です。
働きながらの転職活動は、自分の使える時間に限りがあります。さらに、複数の会社を並行して進めていくことになるのでただでさえ本業の仕事で忙しいのに、どうしても時間が足りなくなってしまいます。
この3つのポイントを押さえれば、効率的に志望動機を整理できるので、ぜひ参考にしてみてください。
働きながらの転職活動については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 現職で経理担当として働きながら転職活動する方法
①なぜ経理なのかを整理
では、具体的に志望動機の作り方を解説していきます。
まずはいろんな職種がある中で、「なぜ経理を選んだのか」をはっきり言語化してください。
経理を選んだ例
- 前職の経験から、自分の工夫次第で効率化していける経理にやりがいを感じる
- 数字に強く、会社の経営管理を意識したものの見方や考え方ができる
- 資格や知識の専門性に強みを持っていて、自分次第でスキルアップできる
考え方のコツは、「自分の転職理由」をベースに、経理がいい理由を整理することです。
記事の冒頭で解説した、「経理の仕事内容」と後半で解説する「特徴と魅力」を理解した上で、自分の仕事に対する考えをまとめてみることをおすすめします。
経理で転職を考えている人は、なぜ経理がいいのか必ず理由があるはずです。
経理がいい理由が明確でなくても、始めはなんとなく「経理がむいてそう」とか、「経理に興味あるから」でも大丈夫です。
それをきっかけに自分の今までの経験を振り返ってみてください。
そこから、理由を深掘りして整理してみましょう。
それが言語化できれば、「なぜ経理なのか」にしっかりとした説得力を持たせることができます。
ここで大事なのは、なぜ経理なのかを説明するときには、自分の今までの経験も織り交ぜて伝えることです。
それにより、具体的な経験が「なぜ経理なのか」の根拠になり、強い納得感が生まれます。
その上で、次の職場で経理としてキャリアアップしたい点についても具体的にイメージしておきましょう。
今後のキャリアでどんなことを経験していきたいのかを整理してみてください。面接で聞かれる可能性もあるので予め準備しておきましょう。
注意点
私は実際に30社以上の面接を受けましたが、そのうち10社以上の会社から、今後のキャリアについて「どんなことをしていきたいのか」のような趣旨の質問をされました。
具体的にイメージできていないと、質問されたときの回答があいまいになり、すぐに「あまり考えてない人」ということが面接官にバレてしまいます。
印象として不利になってしまうので、事前に今後のキャリアについてはイメージしておきましょう。
②なぜその会社なのかを整理
経理はどの会社にもあるものです。「なぜその会社なのか」は難しい質問に思われがちですよね?
さらに、経理を希望する人は、細かい作業を地道にコツコツと進めることが得意なことが多いです。
大事なことですが、NGなのが「堅実な性格」から経理に関連づけただけの当たり障りのない志望動機。どこでも流用できるので採用する側からするとあまりよく思われません。
「なぜその会社なのか」の回答のポイントは、「相手を徹底的に調べる」ことです。
事前に、できる限り希望する会社のことを調べてよく研究してください。
ここでは、私が実践しているおすすめの企業情報の調べ方を4つ紹介します。
- ホームページや関連サイトで会社概要や経営理念などをチェック
- 求人票の資格情報や求める条件をチェック
- 新卒・中途採用ページの先輩社員コメントをチェック
- 会社の商品やサービスの実体験も有効
ホームページや関連サイトで会社概要や経営理念などをチェック
まずは、インターネット上で企業のホームページなどから、企業情報を把握して経営理念などをおさえてください。
公式の情報はしっかり頭に入れておくことが重要です。
逆に、公式情報を理解していないと、会社に関する興味が薄いのではないかと疑われてしまう要因になりかねません。
求人票の資格情報や求める条件をチェック
続いて、採用情報や求人票から会社の求める人物像もチェックしてください。
会社が求めている人物像や条件が自分とマッチしている場合は、志望動機としてアピールしやすいからです。
自分の目指すキャリアを含め、会社が求めることと自分のスキルや経験がマッチしているかを考えてみてください。
新卒・中途採用ページの先輩社員コメントをチェック
特におすすめなのが、先輩社員のコメントをしっかりチェックすること。
私は採用ページの先輩社員のコメントが企業のカラーが出やすいので、必ずチェックして志望動機のヒントにしています。
先輩社員のコメントは、ある程度会社にフィルターがかけられているとはいえ、実際に働く人のリアルな意見がベースです。
私の経験上、先輩社員のコメントやエピソードには共感を得やすいポイントが多いです。
さらに、それを拾って「なぜその会社なのか」に結びつけると、採用ページの隅々まで会社のことを調べている本気度も伝わり良い印象にもつながるのでとても効果的です。
先輩社員のコメントは転職希望者が比較的見逃しがちです。志望動機を考える上ではとても有効なので、ぜひ参考にしてみてください。
会社の商品やサービスの実体験も有効
もし、会社に関連する商品やサービスが身近なものの場合は、積極的に触れてみることをおすすめします。
実際に利用してみた感想は、何よりも一次情報として重宝できます。
その感想を直接、「なぜその会社なのか」につなげてみてください。
実体験に基づく考えなので、より説得力のある有効な志望動機になります。
いろんな方法によって得た会社の情報から、特徴や長所をピックアップして、「その会社ならでは」という点を整理しておきましょう。
この作業は、志望動機を考える目的以外でもいい影響があります。
会社の事業内容によって経理の行う会計処理も変わってきます。その会社の事業を知ることは経理にとって大事なのです。
③自分と会社の結びつけ
最後に、よく調べた結果から得た会社の情報と、自分のアピールポイントを結びつけてください。
ここが、面接の志望動機の肝となります。
自分が今後のキャリアで実現させていきたいことと、会社の方向性や特徴が一致していることを強くアピールします。
たとえば、
- 自分のキャリアの方向性と、会社が求めている人材の方向性が一致している
- 自分の信念にしている考えと、会社の経営方針に掲げている目標の方向性が一致している
これができれば、志望動機として面接官を納得させることができます。
逆に言えば、これがないと「なぜうちの会社なの?」という点が曖昧なまま面接が進んでしまい、不利な印象になってしまいます。
その会社で「自分がどう活躍できるか」をイメージすることが大事です。
経理の仕事の根幹は、どの会社でも大きく変わらないので、当たり障りのない志望動機になりがちです。
そこで、自分が会社でどう活躍できるかをしっかり伝えることが、差別化につながる大きなポイントです。
自分のキャリアや経験を活かして、具体的にどんな点で活躍していけるのかをアピールしてください。
それにより、会社側は採用するメリットがイメージできるので、転職希望者の活躍に期待感を持つことができます。
自分と会社との結び付けは志望動機を考える上で、最も大事なフェーズです。
私は志望動機の中でここに一番力を入れて、より説得力ある内容になるよう時間を費やしています。
その結果、採用担当者や面接官に興味を持ってもらいやすく、いいリアクションをしてもらえることが多いです。面接の結果に直結するので、手を抜かずにしっかり準備しておくことをおすすめします。
転職を成功させるために必要なことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職を成功させるために必要なこと|準備やコツ
【経験者・未経験者別】経理の志望動機の伝え方の例文
ここまで紹介した3点のポイントを整理することで、面接官へ企業に対する熱意をしっかり伝えることができます。
具体的な志望動機の例文を経理「経験者」「未経験」別にまとめてみます。
経理「経験者」の志望動機の例文
- なぜ経理なのか
- 御社(※)を志望する理由は、今までの13年間の経理経験や知識を活かしながら、経理全般の業務においてさらにチャレンジしていける環境だと考えるからです。
- なぜその会社なのか
- 現職は非上場企業で、月次、年次決算、資金管理をメインで携わってきました。
そこで経験を積み、経理チームのリーダーとしてメイン担当のポジションを任されるようになりましたが、次のステップとして上場企業の経理に携わり連結決算等の経理経験をしたいと思うようになりました。
御社ではITに関する最先端のノウハウや海外事業をはじめ、現職での経理業務では経験できないフェーズにチャレンジできる環境だと強く感じ、同時に大きな魅力を感じています。
今までの経験をフルに活かしつつ、足りない点は積極的な姿勢でできるだけ早くキャッチアップしていきたいと考えております。 - 自分との結びつけ
- そして、御社の「○○の技術で○○を目指す」という経営方針にとても共感し、私の実務経験で得た経理業務全般の知識やスキルをもって貢献し、その経営方針を達成させるお手伝いができればと考えております。
※ 例文では、口頭で伝える面接を想定しているので「御社」を使っています。履歴書や職務経歴書等の書類に記載する場合は「貴社」を使ってください。
経理「未経験」の志望動機の例文
- なぜ経理なのか
- 現職では、ハウスメーカーの営業をしております。
現場で営業経験を積み、チーム全体の業績管理を任されるようになり、会計数値を正確に把握するため簿記2級を取得しました。
そこで、経理のおもしろさや魅力を感じ、最終的に転職を決めました。 - なぜその会社なのか
- 御社を志望する理由は、今までの7年間の現場での営業経験や知識を活かしながら、経理業務においてチャレンジしていける環境だと考えるからです。
御社は未経験でも成長していける環境があり、ITに関する最先端のノウハウや業界最大のシェアを保持しながら海外事業にも積極的に取り組まれています。
私は新たなキャリアにチャレンジできる環境だと強く感じ、同時に大きな魅力を感じています。
現職で培ったコミュニケーション力や交渉力をフルに活かしつつ、足りない点は積極的な姿勢でできるだけ早くキャッチアップしていきたいと考えております。 - 自分との結びつけ
- そして、御社の「○○の技術で○○を目指す」という経営方針にとても共感し、私の営業職経験で得た知識やビジネススキルをもって貢献し、その経営方針を達成させるお手伝いができればと考えております。
志望動機は、転職を成功させるために大事なポイントです。
志望動機の例文を参考に、より説得力ある内容にできるようしっかり準備してください。
経理の志望動機でNGな例
志望動機の伝え方によっては、評価がされにくいもの、マイナスイメージになってしまうようなものもあります。
ネガティブな印象になってしまうことをあらかじめ知っておき、転職活動の失敗のもとを排除しておきましょう。
「なぜその会社がいいのか」がわからない
志望動機としてNGの代表例は、「なぜその会社がいいのか」がわからないことです。
具体的には、
- 細かい作業を地道にコツコツと進めることが得意だから(← 経理ならどの会社でもいい)
- 働きながら簿記の資格を取得できると考えたから(← 自分主体で会社はどうでもいい)
その会社でなくても、経理ならどこでもいいような内容なら、それは志望動機ではありません。
こうなってしまわないように、なぜその会社なのかという熱意が感じられるような志望動機を目指しましょう。
また、自分の利益ばかりを語ってしまう志望動機もNGです。
実際に入社したらその会社にどうやって貢献できるかを明確に伝えられるようにしてください。
会社側にも入社後のイメージを持ってもらうことでいい印象につながります。
経理の特徴と魅力
こんなバランスのいい仕事ってあるの?
って言いたくなるくらい、経理はいろんな面から見てとても恵まれた職業です。
経理は仕事としてのバランスが最適
- 専門性が高く、業務上の地位が確立している
- 残業も少なく、自分のペースで仕事ができる
- 転職がしやすく、より良い環境を求めてキャリアアップしていける
- 仕事以外の時間も充実できる
経理の魅力については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理のやりがいや魅力
志望動機を語る上では、経理の特徴と魅力をしっかり理解できていると、より説得力のある印象を与えられるので面接でとても有利です。
私は、面接の中で経理の仕事について、自分の考える特徴と魅力を織り交ぜて会話することを意識しています。なぜなら、経理を理解しているしっかりした人材という印象を持ってもらえ、面接も円滑に進むことが多くいい結果になりやすいからです。
では、経理のバランス良さについて、それぞれ簡潔に説明します。
専門性が高く、業務上の地位が確立している
経理のポジション
- 簿記の知識が必須で専門性が高い
- お金の流れや決算数値もすべて把握
- 経営的な観点で全体を見通せる
経理はこのような特徴を持ち、経営サイドからも重宝され経営判断にも関われる職業です。
お金に関連する重要なこと全てを管理しているため、社内からの信頼性も高い存在です。
それだけに、社内におけるポジションとしてもしっかりとした地位を持っています。
何かの会議やミーティングの場においても、「会社の損益」を検討するときに正解を持っているのは経理です。
- その取引や事業がどのように決算書に反映するのか
- その結果、株主等からの会社の評価にどう影響するのか
会社として大きな方向性が正しいのか、「財務諸表への影響」やそれに伴う「株主からの評価」などの結果から先回りして考えられるのが経理の特徴。
経営者目線で仕事ができると、自分の仕事をどう行えば会社の利益が大きくなるかを考えられます。経理の知識を持っていると、効率的なパフォーマンスを発揮できるのです。
残業も少なく、自分のペースで仕事ができる
経理は自分のペースで仕事を進めていくことができます。
経理の業務内容でも説明しましたが、基本的には「日次業務、月次業務、決算業務」と決まった仕事を担うルーティンワークです。その中でも、具体的な取引を検討したり総合的な判断が必要なイレギュラー業務はあります。
仕事内容の特性から、繁忙期とそうでない時期がはっきりしていて、年間通してスケジュールが見通せるのが特徴です。
他の多くの職業の中でも、とても働きやすい環境という特性を持っています。
スケジュールが見通せることで、与えられた業務をどうこなしていくか、自分の采配で仕事を進めていけます。
自分のペースで仕事を進めていけることは、精神的にとても安定していられ、いいパフォーマンスができる状態を保てます。
繁忙期となる「決算」も、何回か経験し慣れることで必ず効率的に早く回せるようになります。
一部の起業当初のベンチャー企業の経理などを除き、残業も少なく定時で退社するような働き方が可能です。
転職がしやすく、より良い環境を求めてキャリアアップしていける
経理はスキルの汎用性が高い職業です。
どの企業でも必要で、どの企業でも業務の基礎は同じです。
業界にこだわらず転職で年収アップ、キャリアアップをしていけます。
キャリアの選択肢の広さが強みです。
経理の転職のしやすさについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職のしやすさ
一つの会社に縛られず、より自分に合った会社を求めていける環境があることは、人生という長い目で見るととても大きな価値があることです。
経理はキャリアの選択肢の広さを活かして、より年収が高く、自分の理想とする条件の企業に転職していけるのです。
年収の決まり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の平均年収・年収アップの方法・年収の決まり方
さらにその結果、様々な職務経験を積むことで広い視野が生まれ、人間的にも成長していくことができます。
仕事以外の時間も充実できる
残業も休日出勤もほとんどなく、スケジュール管理もしやすいので仕事以外の時間を充実させるのにもうってつけです。
- プライベートの時間を楽しんだり
- 家族との時間を大事にしたり
- 自己啓発に時間を費やしたり
- 転職活動に取り組んでみたり
- 副業に挑戦してみたり
仕事は人生において大事ですが、それ以外の時間も同様に重要です。
どうせなら、どちらも充実した人生の方が望ましいですよね。
昨今、ライフワークバランスも重視されており、ジョブ型雇用を導入する企業も増えてきています。
» ジョブ型雇用とは?メンバーシップ型との違い|メリット・デメリットと向き合い方
「ワークライフバランス」とは、仕事はもちろん生活を支えるために大事ですが、仕事が全てではないよね、という概念や生き方。
家族や趣味などのプライベートの時間こそ、幸せで充実した人生を送るうえで大切なものという考え方です。
また、経理は年間を通して予定が把握できるので、まとまった休みも取りやすいことが特徴です。
- 休みの取り方の例
- 年末年始・ゴールデンウィーク・夏休みなどのハイシーズンは、どこに行くのも旅費は高く、人で溢れていてせっかくの旅行なのに自由に楽しみづらいですよね?
私は、旅費や旅先の混雑状況がハイシーズンになるタイミングをできるだけ避けて、家族旅行に行くことが多いです。
決算が終わって落ち着いたタイミングで、平日に数日休みをとって旅行に行くことで旅行費用も格段に安く、渋滞もありません。
どこに行っても空いているのでとてもコスパがよく、せっかくの旅行を快適に過ごせるのでおすすめです。
働きながらの転職活動については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 現職で経理担当として働きながら転職活動する方法
まとめ:自分の転職理由と「なぜその企業なのか」を整理!
志望動機の書き方・伝え方について理解できましたか?
ポイントは3つです。
転職活動では、複数社応募して志望動機もそれぞれ企業ごとに作成する必要があります。
働きながらの転職活動は使える時間に限りがあるので、この記事を参考にして効率的に志望動機を整理してみてください。
もし少しでも転職を迷っているなら、できるだけ早く転職活動をすることをおすすめします。
転職経験豊富な経理歴13年の現役経理マンの私が、この記事で説明した志望動機の書き方を参考にして転職活動を始めてみてください。
転職はリスクを伴いますが、転職活動はノーリスクでハイリターンです。今より良い会社が見つからなければ、転職しなければいいだけです。
さらに経理はスキルの汎用性が高く転職しやすいことが強みです。
経理の転職のしやすさについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職のしやすさ
私もあの日、何かを変えたくて一歩を踏み出したことでいろんなことが走り出しました。
そして実際に転職するかはさておき転職活動をしてみたことで、より自分に合った働き方ができる会社へ転職し、年収330万円アップし働き方を大きく改善できました。
私の転職前と転職後の変化
転職前 | 転職後 | |
企業 | 大手ハウスメーカー | 大手IT企業 |
年収 | 退職時点 | +330万円アップ |
残業 | 月最大100時間超 | 定時退社 |
働き方 | 昭和的な働き方 残業が美徳 効率の悪い業務の進め方 | 柔軟な働き方 フレックス制度 オフピーク出勤 テレワークの活用 |
評価軸 | 年功序列 成果よりも長時間労働が評価 | 成果や効率化を正当に評価 |
転職活動の体験談は以下の記事で詳しく解説しています。
≫【体験談】経理歴13年の現役経理マンが今までの転職活動の全ノウハウを公開します
私の経験をもとに、皆さんもぜひ転職活動にチャレンジしてみるといいですよ。それだけでより自由で豊かな人生に近づけることができます。
日本には約400万社くらいの企業があり、経理はどの会社にもあるため、今よりもっと自分に合った職場を探すことに価値があるとは思いませんか?
まずは一度、転職のプロであるキャリアアドバイザーと話をしてみてください。自分のキャリアプランの相談、求人紹介などで自分の市場価値の確認が無料でできるので、ノーリスクでハイリターンです。
私が転職活動の経験を通して切実に感じていることは、
- リスクのないことに怖がっているのはホントにもったいないです
- 少しでも迷っているならまず行動してみてください
皆さんの転職活動を応援しています!
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