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- 未経験から経理に転職ってできる?
- 未経験だと経理の仕事って難しい?
- 経理の業務って具体的にどんな仕事?
経理に興味がある人は、このような疑問を持っていませんか?
私も実際に経理として働くまで、具体的な仕事や魅力がイメージできていませんでした。
どんな業種・職種でもそうですが、未経験からの転職ってとても難しいのではないかと不安になりますよね?
特に経理は専門性が高いので、未経験というだけで転職をあきらめてしまう人も少なくありません。
この記事では、転職経験豊富な経理歴15年の現役経理マンが、経理未経験者が経理へ転職するための全ノウハウをお教えします。
結論は、以下の通りです。
- 未経験でも経理の募集はある
- 未経験でも経理になる魅力がある
- 簿記の資格で未経験からの経理転職を成功させて、年収アップを目指そう
経理になるために、知らないと恥ずかしい常識やマナーも紹介します。
他では読めない「経理の本当の話」が読めます。
転職の成功のために必要なことを出し惜しみなくお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
転職で年収アップを実現できる!経理におすすめの転職エージェントと転職活動の全ノウハウは以下の記事で紹介しています。
【年収アップを実現できる!】経理に特におすすめする転職エージェント4社の併用が効果的です。転職のプロに無料で相談できるので、ぜひ登録してください!(Web or 電話面談で専門家に無料相談できます)
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未経験で経理は難しい?(業務面、転職面)
早速本題ですが、経理未経験の人が経理は難しいのか?
大きく2つの切り口にわけて解説します。
- 未経験で経理の「業務」は難しい?
- 未経験で経理への「転職」は難しい?
転職活動で失敗する人の勘違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職活動で失敗する人の勘違いと偏見|転職に踏み切れない理由
未経験で経理の「業務」は難しい?
後ほど詳しく解説はしますが、経理は専門性が高い仕事です。ただし、どの会社でも経理の基礎は同じなので、簿記の知識があれば十分やっていくことができます。
結論、経理未経験だとしても簿記の資格を持っていたり、簿記の勉強をすることで経理業務に携わることが可能です。
未経験だからと言って経理になれないということは決してありません。
今まで経理で働いてきた経験上、未経験でも数字を扱うのに苦手意識がなければ経理業務はやっていけます。もっと欲を言えば、細かいことにも気を配れて与えられた業務を淡々とこなせる人は特に経理として成長が早いです。
経理に向いている人
- コツコツ進める仕事が好き
- 細かくて几帳面
- 真面目
- 一人で黙々やる作業が好き
- 心配性
- 勘が鋭い
- 忍耐力が高い
- 勉強が苦じゃない
逆に言うと、数字や勉強が嫌いな人、外出が多く外を飛び回るような仕事が良い人はやめた方が良いです。
経理に向いていない人
- 計画性ない
- 責任感ない
- 簿記や会計が嫌い
- 大雑把でミス多い
- みんなで仕事したい
- ルールに従うのが窮屈
- デスクワークが嫌い
これは私の今までのキャリアで学んだことですが、未経験でも簿記の知識があれば経理業務はこなせますが、「学問上の簿記」と「経理の実務」は違うことも多くあります。
簿記の考え方ではこうだけど、実際の業務上は処理方法が違ったり。経理の細かい実務も会社によって違うことが多いです。
大事なのは簿記の知識をベースに、実務に慣れていき「事業会社の経理」の経験を積むこと。基本的な仕訳の知識があれば、日々の作業を積み上げることで確実に経理実務はキャッチアップしていけます。
私は毎年のように未経験そのものの新卒社員を見てきましたが、簿記を学びながら実際の現場の仕事をこなすことで着実に慣れていくこと実感しています。
そうは言っても、未経験での経理って不安がありますよね。
そんなときに、経理に慣れるまでのおすすめの取り組み方があります。
やり方がわからない処理があったとき、誰かに聞いて教えてもらって覚えていければいいのですが…
- ちょうど聞けるタイミングを逃してしまった…
- 何度も聞くのが気まずい…
など、毎回聞くことができない場合もあるのが現実です。
おすすめの取り組み方
- 前回の処理を調べる
- 会社の処理方法を理解
- 今回の処理に当てはめて考えてみる
何か処理方法に迷ったときは、まずは関係する資料や会計システムから前回の処理を確認してみてください。前回はどうやって処理したのかが追えるので、今回も同様に考えて対応することができます。
毎回メンバーに聞かなくても、経理の仕事の大半は進めていくことができるのです。
たとえ新しい処理であっても、ある程度類似する処理方法を参考にすることで対応できることが多いです。積み重ねていくことで、自分の中にもノウハウが蓄積されていきます。
私自身、まずこれを実行してみる「クセ」がついています。
その結果、一見遠回りに見えても、自分で答えを出そうと悩んで時間だけが過ぎていくより効率的に処理ができます。前回処理を参考に今回はどう処理するのが適切か自分の頭で考えるので、業務理解も深まるのです。
対応に迷ったときは、誰かに聞く前にぜひ参考にしてみてください。
未経験で経理への「転職」は難しい?
正直にいうと、未経験で経理の知識が全くないと中途採用ではかなり不利です。
ただし、経理の知識を持ち、それを客観的に証明できれば経理未経験でも採用可能です。
日商簿記2級の取得
未経験で経理へ転職を目指すなら、簿記2級の取得が望ましいです。
「日商簿記2級」を取得することで、「経理に関する知識はある程度持っている人材」とみなされるからです。転職活動では大きな武器になります。
経理の年収の決まり方で説明した通り、経理で年収を上げていくためには転職が効率的です。
そのためにも、まず欲しいのは経理経験です。
簿記2級を取って未経験からの経理転職を成功させ、実務経験を積んて年収アップを目指していきましょう。
また、今までの職務経歴をしっかり整理して、経理として活かせる点を探してみてください。
未経験だからといってゼロからのスタートではありません。
せっかく積み上げてきた今までの社会人経験は十分に活用して、未経験ならではの視点も活かしたアピールも有効です。
基本的なパソコンスキル
経理は特にExcel(エクセル)を使用する業務がとても多いです。基本的なITスキルと、エクセルの基礎的な使い方は習得しておいてください。
私は初めて経理に配属されたとき、エクセルこんなに使う?っていうくらいエクセルを毎日多くの業務で使ことに驚きました。
必須ではありませんが、可能であればVBA(エクセルマクロ)もおすすめです。
経理の仕事は、決められた仕事をいかに「効率的」に「正確」に処理するかがすべてといっても過言ではありません。
そんな作業に対して業務自動化を図り業務改善していけることは大きなアドバンテージです。
簡単に日々のルーティン作業を自動化できるツールとしてVBA(エクセルマクロ)が有効です。効果はかなり絶大で、マクロが使えて作業を自動化できる人材はとても重宝されます。
ちなみにVBA(エクセルマクロ)は独学で、さらには無料で習得が可能なスキルです。インターネット上でも無料で学習できるサイトがいくつもあるので、是非活用してみてください。
おすすめのスキルVBA(エクセルマクロ)については、「経理の転職で有利になるおすすめの資格3選!経理歴13年の現役経理マンが本当に必要な資格とスキルを教えます」で詳しく解説しています。
コミュニケーション力
経理は自分のペースで業務を進められる一方で、他部署や部内メンバーとコミュニケーションを取りながら仕事をすることも少なくありません。
各業務の締めまでに、しっかりキーパーソンと調整して仕事を進めていくことが大事です。
経理業務の中で関係者との連携が必要な場面をいくつか具体的に紹介します。
- 間違った処理を現場の担当者に訂正させたり
- 事前のコミュニケーションで円滑に業務を進めたり
- 部内のメンバーと連携して決算を期限までに終わらせたり
経理は周りと調整して業務を実行するために、正確にわかりやすくものごとを相手に伝える力がとても重要です。
経理ってどんな仕事?
未経験からの経理への転職を成功させるためには、まず経理の仕事についての理解が必要です。
経理とは一言でいうと、
会社の日々のお金の流れ、取引の流れを帳簿に記録する仕事
です。
会社の会計を担い、数字(仕訳)として取引を記録してお金に関する情報を包括的に管理します。
最終的には経営者や企業の株主や投資家等の利害関係者に、会社の状況を報告することを目的としています。
経理の仕事の全体像については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の仕事の全体像
具体的な経理業務
経理の具体的な業務を3つに分けてざっくり紹介します。
- 日次業務
- ・日々の各種仕訳作成
・伝票起票
・現金預金出納管理
・金券(収入印紙、切手等)管理
・顧客代金回収管理(債権債務管理)
・経費精算
・送金手続き 等
- 月次業務
- ・当月の売上計上
・顧客への請求書発行
・月末締め処理(各勘定科目締め手続き等)
・固定資産管理(減価償却費計上) 等
- 決算業務
- ・決算整理仕訳作成
・財務諸表作成
・開示資料作成
・税務申告書作成補助(顧問税理士の税金計算補助)
・監査法人対応 等
もちろん、会社規模や業界によってそれぞれ経理の仕事内容に細かい違いはあります。
しかし、経理の基本となる簿記の考え方や概念は世界共通。日々のお金の管理や決算書類作成業務は、どの企業でも共通するスキルです。
会社規模や業界ごとの会計的な論点の違いはあっても、仕事の基礎となる考え方等は大きく変わりません。
また、決算時期は前述の「決算業務」が通常月に追加されシンプルに業務量が増加します。
決算のような繁忙期は残業が必要な場合もありますが、それも慣れることで必ず効率的に早く回せます。
逆に言えば、決算以外の時期では基本的に自分のペースで仕事を進め、定時で退社することが可能です。
経理はやることが決まっているルーティンワークが多いので、業務の段取りを立てて自分の裁量で仕事をこなすことができるのです。
経理は繁忙期と閑散期がはっきりしており、年間通してスケジュールが立てやすいので、仕事以外の時間も充実させることができるのが特徴です。
経理の仕事についての詳細は、「経理の仕事とは?サルでも分かる経理の業務の内容と流れを解説|会計・財務との違いとは?」で解説しています。
経理と財務の違い
いざ転職活動を始めようとして求人票の職種を眺めてみたら「経理」と「財務」がある…
- 一体何が違うの?
- 呼び名だけが違うの?
- 仕事内容が違うの?
のように混乱してはいませんか?
「経理」と「財務」の違いはそれぞれの企業によって細かい違いはあるものの、一言でいうと、
- 経理
- 売上や原価・費用から利益を算出したり、会社が持つ財産を管理する仕事
- 財務
- 経理が作成した決算書等を使って、経営に関する提案をしたり資金調達や予算管理をする仕事
より具体的な説明をすると、「経理」は会社にまつわるお金の情報を数字に変えて管理して、決算で財務諸表を作成します。
先ほど触れた経理の具体的な業務のように、日次・月次・年次業務を通して日々の帳簿作成から経営判断に必要な決算書などの資料作成をすることが主な業務です。
一方で「財務」は、経理が作成した財務諸表等を参考にして、資金調達、経営戦略の策定、予算管理、資金の分配や管理、IRに関連する業務などを行います。
経理からのキャリアチェンジについては、「【失敗しない!】30代経理担当者のキャリアチェンジを徹底解説!経理からの選択肢は?」で詳しく解説しています。
「作る」→経理、「使う」→財務 みたいなイメージです。
- 経理は今までに使われたお金を管理、日々記帳するように「結果」を管理する仕事
- 財務は事業運営のために「将来」を管理する仕事
という点が大きな違いです。
経理の平均年収
まずは年収について全体のイメージをするために平均年収を職種別、年代別に見ていきます。
転職エージェントのDODAの集計によると、経理の平均年収は503万円です。全体平均が403万円なので、経理は全体に比べて約1.25倍の年収があることがわかります。
(出典:DODA 「平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
経理の年収の決まり方
年代別に見ると、年齢が上がれば年収が増えていく年功序列型であることがわかります。
この傾向は経理に限らず、日本の企業全体が年功序列の給与体系をしています。
年齢を重ねることで給与も上がっていきます。ただし、その上がり方はその会社の給与水準によって決まっています。
いくら経理としてのスキルが高く優秀な人材だとしても、たとえば同じ経理部内の5歳年上の社員を超えられません。
何が言いたいかというと、
経理の年収は ”どこの会社にいるか” で決まる
ということです。
大手総合商社や大手メーカーの経理担当者が年収1,000万円以上なのは、その人の能力がとても秀でているのではなく、その会社自体の給与水準が高いからです。
もちろん経理としてスキルアップしていくことは大事です。しかし、あくまでその会社内の範囲で年収は決まるので、給与の伸びはたかが知れています。
残念ながらこれが経理の現実です。
経理の年収については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の平均年収・年収アップの方法・年収の決まり方
経理の年収を上げる方法
同じ会社でどれだけスキルアップをして、経験を積んでいっても、年齢の壁を超えることはできません。
しかし、経理の現実を知ったからその職場でそのままの給与水準で働いていくしかないというわけではありません。
経理歴15年の現役経理マンがたどり着いた年収を上げるための最も効率的な方法があります。
結論は、今よりも給料水準が高い会社の経理に「転職」することです。
内閣府の報告書によると、転職した人で転職の前年と翌年を比べると年収は平均7.1%増えているという結果も出ています。
結果をみると、処置群(環境改善改善目的転職者)と対照群(属性の近い非転職者)の賃金の伸び率は、(処置群の時間軸でみて)転職前年から転職年にかけてはおおむね等しいが、転職翌年にかけての処置群の年収の伸びは対照群を上回り2年累計で約7%程度上昇し、そのうち転職による効果は3%ポイント程度と推計された。
内閣府の報告書「日本経済2022-2023」(ミニ白書)
転職が年収を上げる効果が最新の研究で公表されたのです。また、この報告書の集計結果では、転職は年収に加えてモチベーションにもプラスの効果があることも記述されています。
客観的にも転職の効果は、転職後の年収アップにとどまらず、労働者のモチベーションの改善につながることがよくわかります。
大手企業への転職については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 大手企業の経理に転職|仕事内容の違い
経理はスキルの汎用性が高く、他の業界への転職もしやすいのが特徴です。
経理が転職しやすい理由と経理の転職活動については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職のしやすさ
経理の特性を活かして、ぜひ転職を成功させて年収アップを目指してみてください。
経理の魅力と経理をおすすめする理由
こんなバランスのいい仕事ってあるの?
って言いたくなるくらい、経理はいろんな面から見てとても恵まれた職業です。
経理は仕事としてのバランスが最適
- 専門性が高く、業務上の地位が確立している
- 残業も少なく、自分のペースで仕事ができる
- 転職がしやすく、より良い環境を求めてキャリアアップしていける
- 仕事以外の時間も充実できる
経理をおすすめする一番の理由は、「仕事としてのバランスの良さ」にあります。
この素晴らしさは私が実際に経理として長く働きながら、心の底から実感しています。
経理の魅力については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理のやりがいや魅力
それぞれについてわかりやすく説明します。
①専門性が高く、業務上の地位が確立している
経理のポジション
- 簿記の知識が必須で専門性が高い
- お金の流れや決算数値もすべて把握
- 経営的な観点で全体を見通せる
経理はこのような特徴を持ち、経営サイドからも重宝され経営判断にも関われる職業です。
お金に関連する重要なこと全てを管理しているため、社内からの信頼性も高い存在です。
それだけに、社内におけるポジションとしてもしっかりとした地位を持っています。
たとえば、会社の各部署が行う取引は最終的には会計数値として決算に反映します。その取引をどう会計処理するかは経理が答えを持っています。
各部署から具体的な事業や取引が会計数値にどう影響するかなどの相談を受け、回答できる重要な立場です。
②残業も少なく、自分のペースで仕事ができる
経理は自分のペースで仕事を進めていくことができます。
繁忙期とそうでない時期がはっきりしていて、年間通してスケジュールが見通せます。
他の仕事と比べて、とても働きやすい環境です。
繁忙期となる「決算」も、何回か経験し慣れることで必ず効率的に早く回せるようになります。一部の起業当初のベンチャー企業の経理などを除き、残業も少なく定時で退社するような働き方が可能です。
自分のペースで仕事を進めていきたい人には、経理はこれ以上ない職業です。
③転職がしやすく、より良い環境を求めてキャリアアップしていける
経理はスキルの汎用性が高い職業です。
どの企業でも必要で、どの企業でも業務の基礎は同じです。
業界に縛られることなく転職で年収アップ、キャリアアップをしていけます。
キャリアの選択肢の広さが強みです。
経理の転職のしやすさについては、「経理は転職しやすい?30代の転職活動を経理歴13年の現役経理マンが徹底解説」で詳しく解説しています。
一つの会社に縛られず、より自分に合った会社を求めていける環境があることは、人生という長い目で見てとても大きいです。
特にこれからの時代は、現在の年功序列で1社に勤め上げることが前提の「終身雇用」から、「ジョブ型雇用」のように転職しながらキャリア形成していく働き方になっていきます。
ジョブ型雇用や働き方の多様性については、以下の記事で詳しく解説しています。
» ジョブ型雇用とは?メンバーシップ型との違い|メリット・デメリットと向き合い方
経理は今後の社会にもマッチする特性を持った職業なのです。
④仕事以外の時間も充実できる
残業も休日出勤もほとんどなく、スケジュール管理もしやすいので仕事以外の時間を充実させるのにもうってつけです。
- プライベートの時間を楽しんだり
- 家族との時間を大事にしたり
- 自己啓発に時間を費やしたり
- 転職活動に取り組んでみたり
働きながらの転職活動については、「【経理歴13年】現職で経理担当として働きながら転職活動する方法を教えます」で詳しく説明しています。
せっかくの人生、仕事も大事にしたいですが「仕事以外の時間をどう生きるか」にもしっかり目を向けたいですよね。
それを考えたり、実際に仕事以外の時間を充実させていくのには経理はぴったりです。
しっかり平均以上の給料を稼ぎながら、その他の時間も大事に過ごせるバランスの良さは経理の最強の武器です。
また、政府の後押しもあり、これからの時代特に増加傾向にあるように、
「本業で経理として働き給与所得を得ながら、副業で事業所得を得る働き方」
に時間を費やすことも可能です。
「副業」という働き方も選択肢
事業所得は収入を爆発させる可能性があります。
本業のサラリーマンでは心地の良い年収に抑えて、副業に本気で取り組み起業していくこともできます。
さらには将来的に副業一本で専業として稼いでいくというキャリアプランも、人生を自由で豊かにするとても魅力的な選択肢です。
まずは経理の全体像を知って、未経験からの経理への転職を成功させましょう!
一度でも転職を迷ったことのある人のおすすめの考え方は、「【転職に迷う30代経理担当者必見】後悔しない転職活動・究極の考え方を徹底解説!」で詳しく解説しています。
未経験から経理の転職活動
未経験からの経理の転職活動を解説します。
転職活動の事前準備から面接まで、できるだけわかりやすく説明します。
転職を成功させるために必要なことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職を成功させるために必要なこと|準備やコツ
日商簿記2級の取得
まずは、経理未経験者が経験者と比較されたときに、少しでも差が埋まるように専門知識を得ることが大事です。
具体的には、簿記2級を取得してください。
または、資格取得に向けて勉強中でも構いません。積極性や前向きな姿勢は採用する側から評価されます。
経理の転職にベストな時期
日本では3月決算の企業が多いので、組織を大きく改編することが多い4月のタイミングに合わせて、「1月~3月」が中途採用の求人が増えます。
単純に求人数が多いこのタイミングが良い企業に出会える可能性が高いため、転職時期としてはベストです。
しかし、経理の転職を考えると4月は年度末決算の繁忙期です。
一番忙しい時期に入社することになり、いきなり決算に突入するので経理未経験者にはおすすめしません。
経理未経験者のおすすめの転職時期の狙い目は、6月~11月の時期です。
この時期は年度末決算も終わり、株主総会や税務申告もある程度落ち着いたタイミングです。優秀な人材を求めて求人募集に力を入れる企業が多いです。
また、経理の閑散期でもあるので、企業側はこのタイミングで中途採用して数か月実務を通して育てていくことで、3月末~4月の繁忙期には大きな戦力とすることができます。
私もこの時期に転職して、入社した会社の経理業務をコツコツとキャッチアップしていき、初回の年度末決算にもしっかり貢献できたのでおすすめします。
経理のベストな転職タイミングについては、「【経理の転職タイミング】いつがいい?転職を成功させるベストな転職時期を教えます」で詳しく解説しています。
事前準備
転職活動を上手に進めるためのコツは準備段階にあります。
それは大きくわけて2つです。
転職準備のコツ
- 転職の目的を整理
- 自己分析、キャリアの棚卸し
そして、具体的な転職活動についてどう進めていくのか不安になりますよね。
それぞれのステップについて、分かりやすく進め方を解説します。
ステップ1|転職の目的を整理
転職を迷ったことがある人は、大きく以下の2パターンがあると思います。
- ポジティブ or ネガティブ 転職したい理由が明確にある
- 特段の理由がなく、なんとなく悩んでいる
前者の例は、今後のキャリアとしてステップアップを求めたり、一方で人間関係に不満があったり。
後者の例は、学生時代、必死で転職活動して今の会社に入社して現在に至るけど、昨今の転職ブームや新しい働き方も聞くようになり、今の会社のままでいいのか、転職した方がいいのかなんとなく悩んでいるのようなケースです。
経理の転職のしやすさについては、「経理は転職しやすい?30代の転職活動を経理歴13年の現役経理マンが徹底解説」で詳しく解説しています。
いずれのケースでも、自分で自分の気持ちを理解して、転職を意識している理由をしっかり整理しておくことが大事です。
それが後の転職活動を進めていく中での軸になり、迷った時のひとつのブレない判断基準になります。
これは私の経験上、転職を成功させるために結構大事なポイントです。
面接の通過が転職の目的ではない
転職の目的がしっかり整理できていないと、面接で質問されたときの回答で面接の通過が目的になった内容を答えてしまいます。
その結果、本来の自分の思いとは真逆だけど、
「こう言っておけば合格しやすいだろう」
ということを面接官に伝えてしまいます。
より自由で自分に合った会社に転職することが本質です。仮にその会社に入社できたとしてもミスマッチの原因になり本末転倒です。
私は転職を意識している理由をきちんと整理することで、面接時の面接官からの質問に対して一貫した回答ができるので、自信を持って受け答えができます。
その場限りの曖昧な答えじゃなくて、しっかり自分の考えを自分の言葉で伝えられ、その他の回答との整合性もおかしなことにならないので、面接官の評価にもつながりおすすめですよ。
自分に素直になり、自分は最終的にはどうなりたいのか、自分の考えを整理してみてください。
特に未経験での転職は、「なんで経理なのか」を明確にしてください。必ず聞かれます。
自分の転職の目的・ストーリーと矛盾が生じないように一貫性を持ってしっかり準備してください。
ステップ2|自己分析・キャリアの棚卸し
転職の事前準備の2つ目は、自己分析・キャリアの棚卸しです。
転職活動において自己分析・キャリアの棚卸しがなぜ必要かというと、自分自身を客観的に整理してしっかり言語化することで、
- 転職先を探す際の軸が明確になる
- 面接で自分のことを相手にアピールしやすく、自分をよく理解してもらえる
- 未経験からの「転職の目的」を考えるいい材料にもなる
さらに、転職活動においては自分のことを人に話す機会が多くあります。
よく話す機会のあること
- 自分の長所と短所
- 自分は周りからどんな人だと言われるか
- これまでの職歴・経歴で得た能力・キャリア
- どんなことを大切に仕事をしているか
- 仕事でやりがいを感じる場面
- 将来はどんな仕事をしたいか
自己分析・キャリアの棚卸しをしっかり整理しておくことで、これらについての自分の中の答えが明確になります。
その結果、選考が進んでいざ面接となっても自信を持って自分のことを話すことができます。
相手にしっかり軸のあるブレない人間性ということを伝えられ、いい印象を与えられます。
特に未経験から転職の場合は、経験者と勝手に比べてしまい自信を無くしがちです。十分に整理する時間を作って、しっかり自信を持って転職活動に臨んでください。そうすることで相手に自分の人柄・考えを正しく伝えることができます。
それは、次のステップで紹介する転職エージェントのキャリアアドバイザーに最適な転職先を紹介してもらえることにもつながりとても有利です。
自己分析の効果
私は転職活動をきっかけに自分の今までを振り返り自己分析したことで、自分の人生にとっての仕事のスタンス、今後の働き方の方向性が定まりました。
新しい職場を探すための基準ができたことはもちろん、今後の人生観を見直すとてもいい機会になりました。
今思うとこの時間が今の自分にとって1つの大きな人生の分岐点になってます。
ステップ3|転職エージェントに申込
転職活動のスタートとして、まず一歩踏み出すことが大事です。その第一歩として転職エージェントへ登録することをおすすめします。
» 転職エージェントと転職サイトの違いについてはこちら
なぜなら、具体的に外部サービスへ登録という行動をすることでスタートした実感を得られ、そこから転職活動を始めるきっかけになるからです。
利用は無料です。
転職エージェント利用のポイント
転職エージェント毎の求人数や担当者から出てくる企業にも偏りがあるので、複数登録してください。
私は4社登録することをおすすめします。転職サイトやエージェントには「30代向け」「経理向け」「管理部門向け」など大手以外にも特化型の転職エージェントもあります。
自分の状況にあったものも掛け持ちして利用することがより望ましいです。
私が実際に利用して、経理の転職の成功に必要なおすすめ転職エージェントは次の4社を掛け持ちする方法です。
JACリクルートメント | マイナビエージェント | リクルートエージェント | MS-Japan | |
おすすめ使用法 | できるだけ年収アップを狙った質の高い求人をゲット | 慣れない転職活動で丁寧なサポートを受ける | より自分に合った職場を広く探すため選択肢を増やす | 経理特化の専門性の高いアドバイザーを味方にする |
特徴 | 特化型 | 総合型 | 総合型 | 特化型 |
経理系求人数 | 約1,000件 | 約2,000件 | 約8,000件 | 約2,000件 |
ポイント | 高年収が狙えるハイクラス領域で最大手 | 担当者のサポートが丁寧で安心 | 業界最大手で全業界の経理を扱い求人数No.1 | 管理部門特化型エージェント業界最大級の求人数 |
対象年代 | 30代~50代 | 20代~30代 | 20代~50代 | 20代~50代 |
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特に未経験の場合は、転職エージェントを通すことで、採用基準にパスした求人のみを受けていくことができるので効率的です。
まずは一度、転職のプロであるキャリアアドバイザーと話をしてみてください。自分のキャリアプランの相談、求人紹介などで自分の市場価値の確認が無料でできるので、ノーリスクでハイリターンです。
私が転職活動の経験を通して切実に感じていることは、
- リスクのないことに怖がっているのはホントにもったいないです
- 少しでも迷っているならまず行動してみてください
私自身が実際に利用しておすすめする転職エージェントについては、「経理におすすめの転職エージェント14選|95.7%の人が知らない転職活動を公開します」で詳しく解説しています。
転職エージェントの利用で気を付けたいことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職エージェントを利用する前に気を付けたい重要なこと
ステップ4|キャリアアドバイザーとの面談
サービスに登録ができたら、会員ページ、専用アプリや電話を経由してキャリアアドバイザーと面談をしましょう。担当のキャリアアドバイザーが付き、丁寧に質問をしてくれます。
事前準備で整理した「転職の目的」「自己分析、キャリア棚卸しによる転職活動の方向性」を共有してください。
他人に自分の考えを説明するというアウトプットを通じて、改めて自分の志向や方向性が明確になります。
いくら自分で自分の考えを整理できたと思っても、すべての角度から考えを整理するのはなかなか難しいものです。
私も、転職のプロであるキャリアアドバイザーからの質問や会話を通して、
「転職先を選ぶポイントでそんな思考方法があるんだ」
などと今までの自分の思い込みに気付くことがあり、改めて思考の整理ができとても効果的です。
キャリアアドバイザーの有効活用
キャリアアドバイザーとの面談では自分の経歴やスキル、転職活動に対する想いを率直に伝え、ざっくばらんに話し合うことが大事です。
「面談」は「面接」ではないので、変にかしこまったり、自分を良く見せようと思い過ぎる必要はまったくありません。キャリアアドバイザーはこれからの転職活動においての大切な仲間です。
慣れない転職活動で不安が多い中、転職のプロとして諸々書類作成の手伝い、面接対策、内定をもらってからも給与交渉等の様々な場面でサポートをしてくれる大事な味方になります。
- キャリアアドバイザーの中には…
- 転職エージェントは無料で利用できる代わりに、転職先の企業が転職エージェントへ「成功報酬」を支払います。
» 転職エージェントの仕組みについてはこちら
その報酬額は転職希望者が転職先へ入社した後の年収額に応じて決まります。より多くの人を転職させることが利益に繋がるシステムです。
残念ながら、無理やり入社させようと強引に転職を勧めるキャリアアドバイザーも存在するのが現状です。
キャリアアドバイザーが自分に合わないと感じたら変更することもできます。その場合は変更を希望する理由を明記して変更の申し込みをしてください。
効率的に転職活動を進めていくために、複数の転職エージェントに登録して選択肢は幅広く進めていきましょう。
ステップ5|求人紹介、履歴書、職務経歴書、書類選考
キャリアアドバイザーとの面談を終えると、早々に具体的な求人情報を提案・紹介してくれます。その中から興味のある企業をピックアップして応募してみましょう。
並行して転職エージェントのアプリや専用サイトを使って自分でも求人を探してみてください。最初は企業選定に慣れることが大事です。
比較対象する企業の条件や待遇などは、慣れることで自分に合った会社選びのポイントがだんだんわかってきます。
企業への応募で必要な履歴書、職務経歴書の作成についても、キャリアアドバイザーが手伝ってくれるケースが多いです。
書き方、文章等を無料で添削してくれ、自分とは違う視点で書き直すことができるので、書き方がわからない場合は安心して相談してみましょう。
特に中途採用では、職務経歴書が書類選考や面接での採用判断のベースになるため、果たす役割がとても大きいです。
事前準備で整理した「転職の目的」「自己分析、キャリア棚卸しによる転職活動の方向性」の言語化を活用してください。
応募企業にとっての自分自身の価値を明確に伝えられるよう職務経歴書はしっかり作成しましょう。
また、書類選考は自分で直接応募する場合に比べ、転職エージェントを利用する場合の方が通過率が高くなります。
理由は?
- キャリアアドバイザーが転職希望者のスキルに見合った求人を紹介
- 履歴書、職務経歴書の内容を添削
- 求人企業と転職エージェントは日々の付き合いから独自の関係性
転職のプロであるエージェントをうまく活用して、転職活動を成功させましょう。
ステップ6|面接
書類選考が通過したら次は面接です。
転職エージェントを通して活動を進めていく中で、希望する企業への内定という最終的な結果に一番大きな影響を与えるのが面接です。
面接については、「【経理の転職】究極の面接対策、自己PRについて徹底解説」で詳しく解説しています。
面接に苦手意識がある人も多いと思いますが、事前準備と心構えをしっかり整理することで、面接はそこまで特別なものに感じる必要もないと思うことができます。
中途採用の面接は新卒採用に比べて回数が少なく、一般的には2回程度実施する場合が多いです。
その分短い時間で自分の経験やスキルをアピールする必要があります。
ここでも事前準備で整理した「転職の目的」「自己分析、キャリア棚卸しによる転職活動の方向性」が活きてきます。
なぜなら、しっかり自分の軸が明確になっていることで、質問に対する自分の考えがブレずに、志望動機、転職理由、自己PR等を相手に伝えることができるからです。
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また、自分を知ってもらうためには当然相手を知ることが大事です。
会話として考えたときにも相手を気持ちよくするためには、事前にできる限り希望する企業のことを調べてよく研究することです。
企業の情報をよくリサーチして、面接の中でそれが伝わるように自分の言葉で会話するよう心がけてください。
合わせて自分からの質問も最低2~3個は準備して、
「○○の施策をされているところから○○という会社の方針を感じます。自分は○○と考えますが、御社はどのような考えをお持ちですか?」
のように自分の考えを踏まえた会話にすることで、しっかり会社を調べた上で理解しようとしているという印象を与える効果があります。
さらに、面接官に会社のことを調べることに費やした時間も間接的に伝わるので高評価です。
注意点
逆に希望する企業のことを知らなすぎたり、自分からの質問が浅すぎると熱量が少ないと感じられてしまいマイナスの印象になるので注意が必要です。
面接当日の流れについては「【面接対策】当日の流れは?失敗しない面接前までの準備とコツとは|ポイントを徹底解説」で詳しく解説しています。
まとめ:未経験でも募集はあり!経理転職を成功させて年収アップを目指そう!
未経験からの経理転職について理解できましたか?
少しでも転職を迷っているなら、できるだけ早く転職活動をすることをおすすめします。
転職経験のある経理歴15年の現役経理マンの私が、この記事で説明した未経験者の転職方法を参考にして転職活動を始めてみてください!
転職はリスクを伴いますが、転職活動はノーリスクでハイリターンです。
さらに経理はスキルの汎用性が高く転職しやすいことが強みです。
私もあの日、何かを変えたくて一歩を踏み出したことでいろんなことが走り出しました。
そして実際に転職するかはさておき転職活動をしてみたことで、より自分に合った働き方ができる会社へ転職し、年収アップと働き方を大きく改善できました。
こんなに変わりました
- 年収が330万円アップ
- 残業が月最大100時間超 → 毎日定時退社
- フレックス制度でオフピーク出勤ができ通勤ラッシュのストレスがカット
- テレワークを活用して時間を有効活用でき、家族とのプライベート時間も充実
- 有給休暇は毎年全て消化
- 上司や同僚はお互いを尊重する文化があり、上司からのストレスもなく生産性が高い
- 部内が明るく何でも相談し合える雰囲気で風通しが良い
- 多様な価値観を知れ人脈と視野が広がり、仕事の評価・年収・スキルアップにつながる
転職活動の体験談は以下の記事で詳しく解説しています。
≫【体験談】経理歴13年の現役経理マンが今までの転職活動の全ノウハウを公開します
私の経験をもとに、皆さんもぜひ転職活動にチャレンジしてみるといいですよ。
それだけでより自由で豊かな人生に近づけることができます。
日本には約400万社くらいの企業があり、経理はどの会社にもあるため、今よりもっと自分に合った職場を探すことに価値があるとは思いませんか?
転職経験者の私が声を大にして言いたいですが、
転職活動はノーリスクでハイリターンすぎる行動です。
まずは一度、転職のプロであるキャリアアドバイザーと話をしてみてください。自分のキャリアプランの相談、求人紹介などで自分の市場価値の確認が無料でできるので、ノーリスクでハイリターンです。
何度も言いますが、私が転職活動の経験を通して切実に感じていることは、
- リスクのないことに怖がっているのはホントにもったいないです
- 少しでも迷っているならまず行動してみてください
皆さんの転職活動を応援しています!
おすすめの転職エージェントについては、「経理におすすめの転職エージェント14選|95.7%の人が知らない転職活動を公開します」で詳しく解説しています。
「経理転職の進め方」を知りたい人はこちらの記事もおすすめ!
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