「経理を辞めたい」理由と対処法5選|経理歴15年の現役経理マンが具体策を伝授します

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「経理を辞めたい」理由と対処法5選|経理歴15年の現役経理マンが具体策を伝授します
  • 経理の仕事がしんどい
  • 残業が多すぎる、休みがとれない
  • 人間関係がイヤ

経理を辞めたいと、少しでも考えたことのある人は多いですよね?

さらに辞めたいと思ったけど「どうしたらいいのかわからない」という人も非常に多いです。

この記事では転職経験豊富な経理歴15年の現役経理マンが、よくある経理を辞めたいと思う理由と、そのとき考えるべきことや対処法を具体的にお伝えします。

くろき
くろき

勢いで経理をやめてしまうと、本当に後悔してしまう人がとても多いです。

そうならないために、私が長い経理経験を通して見出した「成功させるキャリア形成のポイント」を出し惜しみなくお教えします。決して「経理を続けた方がいい」と伝えたいわけではありません。

経理を辞めたいと思った人は原因を「経理の仕事」、「会社そのもの」どちらにあるのか切り分けることがポイントです。

この記事を読むとわかること

  • 自分がなぜ経理を辞めたいと思うのか
  • 今日からどうやって行動したら自分は今より自由で豊かになれるのか

転職を成功させるための本当のことをお話しします。

「辞めたい」と思ったときの考え方や対処法を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

転職で年収アップを実現できる!経理におすすめの転職エージェントと転職活動の全ノウハウは以下の記事で紹介しています。

» 経理におすすめの転職エージェント14選|95.7%の人が知らない転職活動を公開します

経理を辞めたい理由5選とそのとき考えてほしいこと

くろき
くろき

ここでは経理を辞めたい理由として、本当によく聞く意見を大きく5つ紹介します。

  • 人間関係がイヤだ
  • 給料が低い、年収がアップしない、将来性の不安
  • 残業が多い、休みが取れない
  • 嫌われたり口うるさいと思われたくない
  • 経理の仕事が評価されない・割に合わない・やりがいを感じない

合わせてそのとき考えて欲しいポイントと対処法について、専門家が出し惜しみなく解説するので参考にしてください。

転職活動で失敗する人の勘違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職活動で失敗する人の勘違いと偏見|転職に踏み切れない理由

人間関係がイヤだ

職場での人間関係がうまくいっていない場合は、誰しも仕事を辞めたいと考えることは当然のことです。

  • 上司や経営者の仕事の仕方が気に入らない
  • 同僚や先輩と相性が悪く関係がうまくいかない
  • 40代50代のお局がいて部内の雰囲気が悪くやりづらい
  • その日の気分で部下を怒鳴りつけたりする上司がいて職場環境が悪い

人間関係は、社会人として働いていく中ではとても重要な要素です。

「上司の性格が悪い」、「同僚と仕事の仕方が合わない」ってなると仕事に行くのがしんどいですよね…

私は、上だけしか見ず部下の話は聞かずに揚げ足ばかり取ってくる上司が配属されてきたことがあります。チームの雰囲気もすごく悪くなったし、いつもピリピリしてみんな「怒られないか」が優先になって生産性も効率も悪い日々を過ごしました。

メンバーのストレスは相当なもので、実際に会社に出社できなかったり、突発性難聴になる人もいました。

くろき
くろき

人間関係が良いのと悪いのとでは、ストレスの大きさが大きく変わってきます。

特に経理の仕事は基本的にはルーティンワークです。デスクワークが主体になるなので、職場では上司や同僚と一日中顔を合わせて仕事をします

日頃から接点が多い人の中に合わない上司や同僚がいたら、それだけでストレスは最悪です。

経理は人間関係や労働環境がもろに影響する性質にあります。

一度人間関係が崩れてしまうと、内勤なので丸一日中その上司や同僚と過ごさなければいけません。

精神状態としてはなかなか過酷ですよね。

アドバイスと対処法

会社員なので、職場に合わない人がいても上司の異動や自分の異動でその上司や同僚から離れられる可能性もあります

実際にそれまで我慢して、人間関係が今よりよい状態になるまで我慢して待つ道を選ぶ人も多くいます。

長い社会人人生で見たら、それも選択肢かもしれません。

しかし、それぞれの会社によって違いますが、経理職は誰でもできるわけではなく、適切なスキルがある人が着任しています。

経理は自分と人間関係が合わない上司や同僚が、頻繁に部署異動するような性質ではないのです。

くろき
くろき

いつ異動があるのか、そもそも異動自体あるのかもわからない状態で、そのときまで我慢することはなかなか耐えられないですよね。

私はその状態で我慢して今の会社に残ることはおすすめしません。私の過去の職場のようにストレスを抱え、健康的な精神状態でもいられず、体を壊す場合もあるからです。

それよりも、経理の「転職しやすい」特性を活かして転職をすることで、劣悪な環境を卒業して今より自分に合った職場で働くことができます。

経理の転職のしやすさについては、以下の記事で詳しく解説しています。
経理は転職しやすい?転職を成功させるポイントについて経理歴15年の現役経理マンが徹底解説

経理は職業柄、管理部門特有の細かくて頭の固い上司が存在しがちです。

資料の重箱の隅をつつくような細かい指摘や注意がストレスになって、仕事が自分のやりたいように進まないこともあります。

  • そんなことにこだわったところで誰も見てない
  • そんなところにお互いの時間を使っても意味がないし報われない
  • もっと本質的な仕事に時間と労力を投下すべき

転職を経験してその会社以外の世界を知っていれば、細かくて本質的ではない指示ややり方が全てではないと考えられます。

自分の会社のやり方しか知らなければ、仮に本質ではないやり方を指示されたとしてもそれが当たり前なこととして従うしかありません。

それは「経理の仕事」が問題ではなく、その職場がたまたまそうなだけです。

くろき
くろき

実際に転職するかはさておき転職活動をすることで、いろんな働き方があることを知ることができます。

いろんな選択肢を知って、自分に合う働き方ができる職場を選んで経理のキャリアアップ・年収アップを目指していきましょう。

人間関係による悩みから転職を考えるパターンは、私の周りでも本当によく聞きます。「人間関係」は非常に多い辞めたい理由あるあるですね。

給料が低い、年収がアップしない、将来性の不安

  • 毎年の昇給が少なく、思い描いていた年収に届きそうもない
  • 管理職のポジションが埋まっていて昇格が頭打ち
  • 難易度の高い業務を担当しているけど、見合った評価が得られず給料に不満がある

このような悩みを抱えながら働いている人はとても多いです。

くろき
くろき

原因を深掘りすると、実は経理だから給料が低いわけではありません。その会社の給料ベースが低いからです。

経理の年収は「どこの会社にいるか」で決まります。

残念ながらこれが経理の現実です。

社会人あるある

  1. 20代のうちは給料はあまり気にせずがむしゃらに働いてきた
  2. 30代を超えて給与や昇給がもともと自分の描いていたように進んでいないことに気付いた
  3. 役職やポジションにも限りがあり、地位と年収が頭打ちで先が見えてしまい将来性に不安がある

というケースはほんとによくあります。先ほどの人間関係の理由と違って、お金の面は生々しくなかなか周りに共有しにくい面も特徴です。

さらに、役職を任されていたり責任ある業務を担当していると、職責に見合う評価・報酬が得られていないとモチベーションが下がることも大きな理由です。

営業職などは受注や成績が数値化できますが、経理は会社への貢献度を定量化しづらく、真っ当な評価を受けていないと考え込んでしまうケースも多くあります。

経理の業績評価のしにくさについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理あるある・悩みと対策・改善方法

アドバイスと対処法

経理の平均年収

まずは年収について全体のイメージをするために平均年収を職種別、年代別に見てみます。

転職エージェントのDODAの集計によると、経理の平均年収は503万円です。全体平均が403万円なので、経理は全体に比べて約1.25倍の年収があることがわかります。

(出典:DODA 「平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)

経理の年収の決まり方

年代別に見ると、年齢が上がれば年収が増えていく年功序列型であることがわかります。

くろき
くろき

この傾向は経理に限らず、日本の企業全体が年功序列の給与体系をしています。

年齢を重ねることで給与も上がっていきます。ただし、その上がり方はその会社の給与水準によって決まっています

いくら経理としてのスキルが高く優秀な人材だとしても、たとえば同じ経理部内の5歳年上の社員を超えられません。

もう一度言います。

経理の年収は ”どこの会社にいるか” で決まるのです。

大手総合商社や大手メーカーの経理担当者が年収1,000万円以上なのは、その人の能力がとても秀でているのではなく、その会社自体の給与水準が高いからです。

もちろん経理としてスキルアップしていくことは大事です。しかし、あくまでその会社内の範囲で年収は決まるので、給与の伸びはたかが知れています。

残念ながらこれが経理の現実です。

経理の年収については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の平均年収・年収アップの方法・年収の決まり方

経理の年収を上げる方法

同じ会社でどれだけスキルアップをして、経験を積んでいっても、年齢の壁を超えることはできません。

くろき
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しかし、経理の現実を知ったからその職場でそのままの給与水準で働いていくしかないというわけではありません。

経理歴15年の現役経理マンがたどり着いた年収を上げるための最も効率的な方法があります。

結論は、今よりも給料水準が高い会社の経理に「転職」することです。

内閣府の報告書によると、転職した人で転職の前年と翌年を比べると年収は平均7.1%増えているという結果も出ています。

結果をみると、処置群(環境改善改善目的転職者)と対照群(属性の近い非転職者)の賃金の伸び率は、(処置群の時間軸でみて)転職前年から転職年にかけてはおおむね等しいが、転職翌年にかけての処置群の年収の伸びは対照群を上回り2年累計で約7%程度上昇し、そのうち転職による効果は3%ポイント程度と推計された。

内閣府の報告書「日本経済2022-2023」(ミニ白書)

転職が年収を上げる効果が最新の研究で公表されたのです。また、この報告書の集計結果では、転職は年収に加えてモチベーションにもプラスの効果があることも記述されています。

客観的にも転職の効果は、転職後の年収アップにとどまらず、労働者のモチベーションの改善につながることがよくわかります。

大手企業への転職については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 大手企業の経理への転職

経理はスキルの汎用性が高く、他の業界への転職もしやすいのが特徴です。

経理の特性を活かして、ぜひ転職を成功させて年収アップを目指してみてください。

残業が多い、休みが取れない

経理が行う仕事は多岐にわたります。会社が大きくなっていったり事業拡大していくと経理業務全体の作業量も増えていきます。

経理の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の仕事とは?経理の業務の内容と流れ|経理・財務との違いとは?

ただ今まで通りのやり方で作業したり、前任から引き継いだ方法を踏襲しているのでは、作業時間が結果に見合わないケースも多く発生します。

くろき
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日頃から効率的な処理を意識して業務改善を徹底して取り組んでいくことが重要なポイントです。

思考停止で仕事をしてしまうと、気付いた時には慢性的な残業の日々になってしまう人が数多くいます

私の今までの上司、同僚を見渡しても残業が当たり前になっている人はこのパターンが本当に多いです。

ここでは、残業が多かったり、忙しくて休みが取れない経理担当者が考えるべきこと、やるべきことを出し惜しみなく解説します。

アドバイスと対処法

最初に仕事全体を把握してから効率的なやり方を考える
くろき
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仕事に取り掛かるとき、まずは少し時間を費やしてもいいので、仕事の全体像をしっかり把握してください。

  • この仕事の目的は何
  • そのためにどんなことが必要
  • それをするためにはどうすれば効率的にできるか

このときに大事なのは、ものごとの本質を考える意識です。決して今のやり方がすべて正しいとは考えないでください。

「これをする時間があったら仕事をどんどん進めちゃう方が早いよ」という人もいるかもしれません。

経理歴15年の現役経理マンが断言します。結果的に仕事の全体像を把握してから進める方が早く終わらせることができます。

なぜなら、全体を把握してから仕事を始めるクセをつけることで、

  • 一番重そうなフェーズに余裕を持って取り組める段取りができる
  • 重要性がなさそうな作業を割愛して効率的な作業ができる

最初に全体像をしっかり把握することは、仕事の規模が大きくなればなるほど将来的な工数が減り効率的に時間を使えるのでとても効果的です。

たとえば、経理メンバーや他部署に依頼する必要がある仕事がどれくらいあるか全体を理解していれば、早め早めに頼むことでお願いした期限までは自分は別の作業を進めることができます。

くろき
くろき

残業を減らすためには、時間の使い方を工夫して無駄な時間や労力をできるだけ省くことが大事です。

全体像を把握した上で、タスクの整理と優先順位を決めて作業することが、残業時間の削減につながるのです。

決算に入る前月中に決算タスクを前倒しする

経理は一年を通して繁忙期と閑散期がはっきりしています。経理の繁忙期となる決算の時期に残業が膨れ上がる傾向にあります。

くろき
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決算に作業量を減らすことができれば、残業時間を削減することができるのです。

決算を少しでも楽にするためのポイントがあります。

決算に突入する前の月中、月末にできることをやってしまうことです。

そのためには、事前に「決算の前にできること」「できないこと」を整理することが大事です。

決算を楽に乗り越えるポイント
たとえば、3月決算の場合、決算の繁忙期は4月~5月頭です。3月に入ったら時間のあるうちに決算仕訳の証憑集めをして作業できるものはできる限り3月中に着手します。

それ以外の当期実績(3月数値)が締まらないとできないものは、作業を始められるタイミングと段取り、やる作業をそれぞれの業務で事前にまとめておきます。その整理したすべての作業に優先順位をつけてください。

決算に入ったら事前に決めた優先順位に従って粛々と決算作業を進めていきます。

実際に作業開始のタイミングが来たら、事前に準備した段取り通りに効率的に処理。それ以外の決算中に会計上検討が必要な論点は、その都度対応していくことで無駄を省け円滑に決算を締められます

また、転職する場合においても、求人募集している企業の残業時間のベースはとても大事です。

転職活動では、残業時間を把握するために面接時に勤務時間の目安を必ず質問しておきましょう。

経理は1年を通してスケジュールが決まっており、繁忙期と閑散期が明確なので時期別の勤務時間や残業状況を確認しておくことをおすすめします。

とはいえ、そもそも経理は残業が多く、休みが取れないような仕事ではありません

くろき
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一部のブラック企業や企業当初のベンチャー企業を除いて、自分のペースで仕事ができ定時で退社できるとてもバランスの良い仕事です。

仕事としての経理のバランスの良さは、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理のやりがいや魅力

職場全体が慢性的な残業環境で希望する働き方ができない場合は、他にも働き方はいろいろあります。

経理転職でホワイトな職場環境に身を置き、より自分に合った働き方ができるよう転職活動をしてみてください。きっと、今より幸せなワークスタイルに出会うことができるはずです。

嫌われたり口うるさいと思われたくない

経理は日常的に社員のお金に関する申請に対して処理をする業務が多いです。

  • 経費精算
  • 仕入先への請求書支払
  • 現金仮払精算

それぞれの業務に対して正しい処理がされているかチェックを行うのが経理の仕事です。

申請内容に誤りがあると社員へ修正をお願いしなければなりません。または、期限までに提出されない書類の提出の催促も必要です。

それが社員にとっては面倒に思われたり細かい点だったりすることも少なくありません。

ときには、少しきつい言い方をしなければいけないときもあります。

くろき
くろき

経理としては決められたルールに従って指摘しているにも関わらず、社員側にいちいち口うるさく思われてしまいます。

税務や内部統制上、そのままでは会社にリスクがある書類不備を是正しているのに、それに反して社員からは嫌われやすい性質があるのです。

経理として会社のために仕事をしているのに、それが結果的に会社の誰かに嫌われるなんて納得いかないですよね。私もこの点は、いつもやるせなさを感じます。

アドバイスと対処法

対策としては、

  • うまくコミュニケーションを工夫してやっていく
  • 「経理は嫌われ役」だと割り切って取り組む

どちらも経理でいることのメリットを超えてしまうくらい嫌なことであれば、経理以外の仕事を選ぶことを検討すべきです。

くろき
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対策としては、前者をおすすめします。少しでも嫌われたり口うるさく思われないような人間関係を作る工夫をすることが大切です。

後者の「嫌われ役」だと割り切って考えることも戦略の一つですが、個人的にはあまりおすすめできません。

やはり人間なので、ずっと嫌われ役をやることは精神的に負担が大きいです。

経理に限らず、コミュニケーションの取り方としてとても効果的な方法をお教えします。

まず相手の話を聞いて、それをしっかり受け入れることです。

コミュニケーションのポイント

人に何かお願い事をするときは、ただ一方的に自分のお願いだけ伝えても相手はなかなか聞き入れてくれる態勢になりません。

相手の要望を聞いて、それをしっかり受け入れることではじめて信頼をしてもらえます。相手の要望を許容して、信頼が積み上がった上でこちら側のお願いをしてください

それによりいい関係が作れて円滑に業務が進められるのです。

信頼の積み上げが全くない状態で、無理に自分の要望だけを押し通すことはしないように注意してください。

たとえば、決算では各担当部署に資料の提出をお願いする必要があります。

経理は各担当部署へ提出期限を決めていつまでにこの資料が欲しいという依頼をしますが、決算業務に直接関わらない相手からしたら単純に業務負荷です。

そこで私が円滑に進めるためによくやっているのは、日頃から相手の要望をよくヒアリングすることです。

月次業務の中で何が困っているか、作業のボトルネックになっているかを理解するように意識しています。

もし現場の悩みが月次の提出期限の早さにある場合、決算では業務負荷をお願いする代わりに月次業務の提出期限を延長できる仕組みを提案したりしています。

相手の意見、要望を叶えてあげることで、私の経験上こちら側のお願いも聞き入れてもらいやすくなるのでおすすめです。

くろき
くろき

一方的に自分の効率だけを考えて、こちらの希望だけを相手に求めてばかりでは仕事はうまく回りません。

周りからも良く思われず、そういう噂はなぜか広く伝わります。

自分のことだけ考えていても結果は伴わず、いい関係性は作れないので注意してください。経理は周りの協力があって初めて成り立つ仕事です。

経理の仕事が評価されない・割に合わない・やりがいを感じない

くろき
くろき

経理の実務は、管理部門の中でも特に専門性が高い仕事を行っています。

経理特有の他の職種にはない一面もあるので、人によっては悩みや不安を抱えるケースもあります。

ここでは大きく2点紹介します。

数字やお金を扱うプレッシャー

経理は、日々会社のお金に関する情報をいろんな角度でまとめる仕事をします。

決算では特に、経理が作成した資料は会社の対外的な決算情報に直接関わることが多くあります。

また、取締役会などの社内の重要な会議の資料でも、経理が作成した情報は公式の正しい数値として扱われます。

くろき
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経理は日常業務の中で、管理部門特有の会社の重要な数字を扱うプレッシャーを感じるケースがあります。

会社の大事なお金を扱うことに神経を使って、ストレスが溜まるという人もいるでしょう。

アドバイスと対処法

数字やお金を扱うプレッシャーを感じ、「ミスしてしまったら…」と思ってビクビクするという人もいるかもしれません。

しかし言い換えれば、それだけ重く感じられるということは、自分の仕事の先を想像できている人です。

とても正義感がある人格で、責任感ある仕事ができるので、経理のような仕事に向いているともいえます。

会社の大事な数字を扱える人は限られています。

プレッシャーの捉え方を変えて、それだけ会社に必要な業務を担っていると思えれば、そこにやりがいを見い出すこともできるのではないでしょうか。

一日中デスクに座ってのパソコン仕事ができない

経理の仕事の基本はルーティンワークです。営業や頻繁に外出するようなその他の職種とは違い、デスクワークが中心です。

私のように、それが苦痛にならない人にとっては何の支障もありません。

くろき
くろき

むしろ好きこのんで柔軟な働き方ができる在宅勤務(テレワーク)を活用していきたいタイプです。

しかし、性格的に一日の大半をデスクに座ってパソコンと向き合う仕事がどうしても耐えられないような人は経理向きではありません

また、仕事内容もいろんな書類を処理したり、パソコンで集計・会計システムで作業するような事務作業が多いです。

アドバイスと対処法

タスクやプロジェクトの規模は大小あるものの、事務作業が苦手な人は経理の仕事には抵抗があるかもしれません。

一日中デスクに座ってのパソコン仕事がどうしてもできない場合は、経理ではなく他の仕事を選ぶことをおすすめします。

経理の仕事は汎用性が高く、悩みの理由を解決するための他業種含めた転職・別部門への社内異動等の選択肢が豊富にあります

くろき
くろき

いろんなキャリアチェンジの選択肢を考えた場合でも、経理経験はとても優位です。

より自由で納得のいく転職・異動のキャリアチェンジを成功させるためには、自分に合ったキャリアプランをしっかりと考え明確にした上で、そこに向けて行動していきましょう。

経理経験とスキルを活かしたキャリアチェンジは以下の7つです。

異動 or 転職 によるキャリアチェンジ

  • IR部門(インベスター・リレーションズ)
  • 経営企画
  • 内部監査
  • 営業部門

別組織への転職によるキャリアチェンジ

  • コンサルティング会社(コンサルティングファーム)
  • 監査法人・税理士法人・会計事務所
  • 会計システム開発会社

経理のキャリアチェンジについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理担当者のキャリアチェンジ

経理を辞める前に考えるべきこと

経理を辞めたいと思ったあなた。理由はいろいろあると思いますが、いずれにしても転職がしやすいのが経理の特性です。

経理の転職のしやすさは、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職のしやすさ

くろき
くろき

経理経験者は経理以外に転職するにしても、どこでも通用するスキルがあるので安心してください。

経理のキャリアチェンジについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理のキャリアチェンジ

その前提で、ちょっと足を止めてじっくり考えて欲しいことがあります。

自分が経理を辞めたいと思う原因は、本当に「経理の仕事」にあるのかということです。

原因は経理の仕事?会社そのもの?

仕事を辞めたいと思う理由は人それぞれです。

  • 上司がイヤだ、同僚と合わない
  • 給料が安い、上がらない
  • 将来ずっとここで働き続けるのはイヤだ
  • ずっと同じ仕事は耐えられない
  • ジョブローテーションにも限度がある

他にもいろんな理由がありますが、経理を辞めたいと思ったときその理由の主な原因は「経理の仕事」そのものではないことが多くあります

くろき
くろき

現職での環境や働き方が自分に合っていないというケースがとても多いです。

辞めたいと思う原因が「経理の仕事」ではなく「会社そのもの」にある場合は、別の企業の経理に転職することで希望を叶えることができます

職場環境は想像以上に働き手の満足度を左右するのです。

転職活動の流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職活動の流れと始め方

経理のままでも転職活動で希望は叶う

漠然と「経理がイヤ」だったり、なんとなく「経理以外にできる仕事がないから」と考えてしまっていませんか?

転職活動することによって、他の企業の働き方や環境、待遇を知れるのでその思いが経理のせいではないことに気付くことはよくあります。

実は経理のままでも、転職活動を通して他の企業を知ることで今の辞めたい理由に勝るくらい、もっと自分に合った職場が他にあることを知れる可能性が高いのです。

だからこそ、自分が辞めたいと思ったときは、その原因が「経理の仕事」or「会社そのもの」にあるのかをまず整理して切り分けることが大事です。

たとえば、上司がイヤだったり、ずっと同じ仕事でキャリアアップできないといったような理由は「経理」が原因ではありません。現職の環境がそう思わせているだけです。

くろき
くろき

もし辞めたい原因が「経理」ではなく「会社」にあるとすれば、もっと自分に合った働き方ができる職場への転職で希望の働き方が実現できます。

少しでも転職を意識したことがあれば、転職をするかはさておき転職活動をしてみることをおすすめします

転職の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 後悔しない転職活動・究極の考え方

「転職」はリスクを伴いますが、「転職活動」はノーリスクでハイリターンです。今より良い会社が見つからなければ転職しなければいいだけです。

失敗のない転職のためには、転職エージェントの利用をおすすめします。

利用は無料なので、まずは登録して一度キャリアアドバイザーと Web or 電話で面談してみてください。

それだけで、全て無料で自分のキャリアについて相談できたり自分の市場価値を確認できます。

経理はスキルの汎用性が高く転職しやすいことが強みです。

経理の転職のしやすさは、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職のしやすさ

転職活動の大きな効果

私もあの日、何かを変えたくて一歩を踏み出したことでいろんなことが走り出しました。

そして実際に転職するかはさておき転職活動をしてみたことで、より自分に合った働き方ができる会社へ転職し、年収アップと働き方を大きく改善できました。

こんなに変わりました

  • 年収が330万円アップ
  • 残業が月最大100時間超 → 毎日定時退社
  • フレックス制度でオフピーク出勤ができ通勤ラッシュのストレスがカット
  • テレワークを活用して時間を有効活用でき、家族とのプライベート時間も充実
  • 有給休暇は毎年全て消化
  • 上司や同僚はお互いを尊重する文化があり、上司からのストレスもなく生産性が高い
  • 部内が明るく何でも相談し合える雰囲気で風通しが良い
  • 多様な価値観を知れ人脈と視野が広がり、仕事の評価・年収・スキルアップにつながる

≫ 転職活動の体験談はこちら

私の経験をもとに、皆さんもぜひ転職活動にチャレンジしてみるといいですよ。

それだけでより自由で豊かな人生に近づけることができます。日本には約400万社くらいの企業があり、経理はどの会社にもあるため、今よりもっと自分に合った職場を探すことに価値があるとは思いませんか?

転職経験者の私が声を大にして言いたいですが、転職活動はノーリスクでハイリターンすぎる行動です。

私が実際に利用して、経理の転職の成功に必要なおすすめ転職エージェントは次の4社を掛け持ちする方法です。


JACリクルートメント

マイナビエージェント

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※求人数は2024年11月時点の求人を掲載

この4社の併用は、失敗のない求人数と質の網羅性があり、受けられるサポートも一番効率の良いバランスが整った方法です。

とはいえ転職エージェント選びは迷って当然です。

いきなり複数社登録して進めていくことはハードルが高いという人は、まずはJACリクルートメントで転職活動を始めてみてください。

経理で年収アップに一番効果的な転職エージェントです。転職エージェントによっては、適当に求人の数を優先で案件を送付してくるケースも多いです。

しかし、私がJACリクルートメントを利用して希望する条件等を伝えて紹介された求人は、どれも要望通りの厳選されたものでした。

転職活動はノーリスク ハイリターン!

サービス品質に自信を持ち、対応の良さにも評判があり、特に最近とても人気。応募書類のサポートはもちろん、経験豊富なアドバイザーから的確なアドバイスがもらえます。

「質の高い求人の紹介」に定評のある転職エージェントです。

より自分にあった職場に出会うためには、転職エージェントの特徴を活かして転職の成功をつかんでください。

転職エージェントの利用で気を付けたいことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職エージェントを利用する前に気を付けたい重要なこと

くろき
くろき

辞めたいと思ったとき、その原因の切り分けを間違えるとその後の人生がうまくいきません。

もし原因が「経理」でないなら、直ちに経理を辞めてしまうことはもったいないです。

これだけ聞くと、経理を特別にひいき目で見ているように思われるかもせれません。

しかし、経理は客観的に見ても専門性が高く、スキルの汎用性があるのでキャリアアップと年収アップが目指せる仕事としてのバランスが良い職業です。

経理の魅力とやりがいについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理のやりがいや魅力

今後の方向性に関わる重要なポイントになり、少し時間をかけても意味のある大事なところなので、ぜひしっかり考えてみてください。

初めての転職活動でやるべきことは、以下の記事で詳しく解説しています。
» 初めての転職活動でやるべきことや気を付けること

経理から転職するときのポイント

経理の転職を考える場合、失敗しない転職のためのポイントがあります。

ここでは大きく2点紹介します。

  • 転職を成功させる時期
  • 転職エージェントへ登録

転職を成功させるために必要なことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 転職を成功させるために必要なこと|準備やコツ

転職を成功させる時期

  • どのタイミングで転職すべき?
  • 転職しやすい時期ってある?

転職を考えたことのある人は、こんな疑問をもってはいませんか?

転職のベストな時期・タイミングは大きく2つに分けて考えることができます。

  • 転職希望者側のベストな時期
  • 転職市場・企業側のベストな時期

もう少し具体的に言い換えていうと、

  • 転職を希望している人自身の年齢の特徴や、本人が転職したいと思ったことがキッカケになる転職時期
  • 一般的な転職市場として、1年の中で転職に最適な時期

転職するタイミングはいつがいいのかを知りたい人は、この2つを分けて理解してください。

まずは、「転職希望者側のベストな時期」を説明します。「転職希望者側のベストな時期」とは具体的にいうと、次の2点が考えられます。

  • 年齢によるタイミング
  • 転職したいと思うタイミング
くろき
くろき

企業の採用する側の立場で考えてみるとわかりやすいですが、転職希望者の年齢は大事です。

欠員が出たり、人手不足の解消のために採用するとき、どのようなスキルを必要としてどんな役割を求めているのか。その要件には、ざっくりした年齢が当てはめられることが多いからです。

また、結局のところ転職は本人の気持ちがすべてです。

転職したいと思う理由は人それぞれありますが、転職したいと思ったらそれが転職のタイミングです。

一方で、「転職市場・企業側のベストな時期」はズバリ「6月~11月」の時期です。

日本では3月決算の企業が多いので、組織を大きく改編することが多い4月のタイミングに合わせて、「1~3月」が中途採用の求人が増えます。単純に求人数が多いこのタイミングが良い企業に出会える可能性が高いため、転職時期としてはベストです。

しかし、経理の転職を考えると4月は年度末決算の繁忙期です。一番忙しい時期に中途採用で即戦力を求めた採用になるので、入社当日からバタバタした日々に追われることが想定されます。

くろき
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おすすめの転職時期の狙い目は、6月~11月の時期です。

この時期は年度末決算も終わり、株主総会や税務申告もある程度落ち着いたタイミング。

優秀な人材を求めて求人募集に力を入れる企業も多いです。

また、経理の閑散期でもあるので、企業側はこのタイミングで中途採用して数か月実務を通して育てていくことで、3月末~4月の繁忙期には大きな戦力とすることができます。

私もこの時期に転職して、入社した会社の経理業務をコツコツとキャッチアップしていき、初回の年度末決算にもしっかり貢献できたのでおすすめします。

転職タイミングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職タイミング|転職を成功させるベストな転職時期

転職エージェントへ登録

経理転職を考えているなら、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントに登録することで、以下のサービスを無料で受けられます。

転職エージェントをおすすめする理由

  • 転職活動の悩みや不安を転職のプロに無料で相談できる
  • 転職サイトでは紹介していない非公開求人を紹介できる
  • 転職サイトよりも募集企業の年収が高い
  • 応募書類の添削や面接対策ができる
  • 面接の日程調整や年収交渉・条件交渉をしてくれる
  • 転職サイトより転職成功率が高い

転職エージェントと転職サイトの違いについて知りたいときは、以下の記事を読んでください。

» なにが違う?転職エージェントと転職サイトの違いを徹底解説!

結論は、以下の4社に登録してください。

くろき
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これがもっともバランスがよく網羅性のある転職エージェント活用法です。

経理におすすめの転職エージェント

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  • 経理に特化したサポートを受けられる「MS-Japan

転職で年収アップを実現できる!経理におすすめの転職エージェントと転職活動の全ノウハウは以下の記事で紹介しています。

> 経理におすすめの転職エージェント14選|95.7%の人が知らない転職活動を公開します

まとめ:経理を辞めたい原因を深掘りしてみよう!

経理を辞めたい理由と対処法について理解できましたか?

ポイントは「経理を辞めたい原因を切り分けること」です。

経理を辞めたいと思っていても、実は原因は経理ではないところにあることが多いからです。

現職の会社が原因であれば、できるだけ早く転職活動をすることをおすすめします。

転職経験のある経理歴15年の現役経理マンの私が、この記事で説明したポイントを参考にして転職活動を始めてみてください。

転職はリスクを伴いますが、転職活動はノーリスクでハイリターンです。

くろき
くろき

さらに経理はスキルの汎用性が高く転職しやすいことが強みです。

経理の転職のしやすさについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» 経理の転職のしやすさ

私もあの日、何かを変えたくて一歩を踏み出したことでいろんなことが走り出しました。

そして実際に転職するかはさておき転職活動をしてみたことで、より自分に合った働き方ができる会社へ転職し、年収アップと働き方を大きく改善できました。

こんなに変わりました

  • 年収が330万円アップ
  • 残業が月最大100時間超 → 毎日定時退社
  • フレックス制度でオフピーク出勤ができ通勤ラッシュのストレスがカット
  • テレワークを活用して時間を有効活用でき、家族とのプライベート時間も充実
  • 有給休暇は毎年全て消化
  • 上司や同僚はお互いを尊重する文化があり、上司からのストレスもなく生産性が高い
  • 部内が明るく何でも相談し合える雰囲気で風通しが良い
  • 多様な価値観を知れ人脈と視野が広がり、仕事の評価・年収・スキルアップにつながる

私の経験をもとに、皆さんもぜひ転職活動にチャレンジしてみるといいですよ。それだけでより自由で豊かな人生に近づけることができます。

日本には約400万社くらいの企業があり、経理はどの会社にもあるため、今よりもっと自分に合った職場を探すことに価値があるとは思いませんか?

転職経験者の私が声を大にして言いたいですが、

転職活動はノーリスクでハイリターンすぎる行動です。

くろき
くろき

まずは一度、転職のプロであるキャリアアドバイザーと話をしてみてください。自分のキャリアプランの相談、求人紹介などで自分の市場価値の確認が無料でできるので、ノーリスクでハイリターンです。

私が転職活動の経験を通して切実に感じていることは、

  • リスクのないことに怖がっているのはホントにもったいないです
  • 少しでも迷っているならまず行動してみてください

皆さんの転職活動を応援しています!

おすすめの転職エージェントについては、「経理におすすめの転職エージェント14選|95.7%の人が知らない転職活動を公開します」で詳しく解説しています。